冬空にりんごおんと貝殻 鳴らないや悲しくないから
冬木立に浸みるきみの真価
適当な一音 ルーズリーフ
乳白色の空に巨大な猫の目が光る 太陽だったあの日
何者にもなれぬ身体に炭酸ガス 充填して行く
その一節が 私にとっては聖書だった
七月は海の写真 ぽんと置かれた河内晩柑
夏至の日にレモン水を作る 貴女は琥珀になって
こんな日にはコナコーヒーを こんなふうに
実家にて 雨と思って窓へ駈け寄る 木々のさざめき くもり空
詩
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川柳
短歌
アフォリズム
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完全一致