週一で花束を買うことだけが 取り柄だったの さんまを焼いて
枯芝に落ちて 心臓泣きじゃくる
なんとかなるわけではなくて その裏でなんとかしてる人に 気づいて
凍星の丸くも四角くもなくて
忘れたい人、呪いたい人 雪野
恵方道ぱぴぱぴ歩くセレブ犬
靴底に嫌という字のおんなへん
松過ぎの大人だらけの空港に
柴犬は耳の中まで 柴犬で私夜空に消えちゃいそうだ
かじけ猫・ 日記に晴れと書く理由
怖いもの 全部まとめて大晦日
ゆっくりと冬 ソファーとは眠るもの
経験として 除夜の鐘つくバイト
ウォークインクローゼットの うつた姫
音を食う雪を踏みつけつつ歩く ヒトと名乗った覚えなどない
祈らない 泣かない、空を見上げない あなたを神にしたくないから
外孫の寂しさに似たからっ風
バッテリー上がる 凍月どっか行く
人に罰 たとえば花が枯れるとか
毛糸編む あなたに嘘をつかれても
上澄をすくってぶちまけるように 優等生をやめていいかな
聖書五回通読したら 月に なる
秋の夜 煙突のあるクリニック
生きるって白桃ほどの恥ずかしさ
月を呑む仕草フトアゴヒゲトカゲ
まんじゅしゃげ、 まんじゅしゃげって 歩く犬
瞬膜を忘れて 僕ら、鳥威し
秋晴のティンパニの裏秘密基地
垂れ耳になりたい 九月、橋は晴れ
チンチラの砂浴び いずれ 月の音
詩
俳句
川柳
短歌
アフォリズム
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完全一致