橘色跳ねる芒の丘を抜け 鬱蒼とした沢に独生の葦 手には影を吸った昏い兎
橘の光に刺され 酸を抱く鼻腔 影に露わる浮薄の罪 じっと見つめて影送り
波が踵から砂を攫う 銀杏色した太陽と笑う 反射光の瞬きは天使達の拍手
黝い山が燃えていき 口元には灰を被る白い木々 いずれは数キロの骨
ついっ るるゆら ゆら ぬらっ ささら するらささ
濁った目 死にかけの猫 脛を擦る かさついた愛想
反発する 青い松葉は しなやかで 尖っていた
詩
俳句
川柳
短歌
アフォリズム
全種類
完全一致