ハルニレに於かれましても只の鬱
花韮が散ればそういうことだから
祝日はひとえに昏れて手の淫ら
しっかりと架空の鱧を持てあます
見るからに心因性のカタツムリ
どちらとも取れる三原色だった
供述を終えて七階まで上がる
芸名があれば湯船に浸かれます
犯罪をしようとしたらこれだもん
カラオケの 部屋に始発を待つような 長い三時に目は閉じながら
不義理してしまいましたが夏野原
水槽はさびしく満ちて月に影
繭として老後を過ごせなくもない
巧いことやってキリンの右に出る
あめの日をひとり虚ろな川だった
空洞のからだを野辺に診てもらう
サザンカの為にならなくとも笑う
直視することのできない梨が要る
おやすみはブルーベリーの脈拍で
梨になるための座学のながいこと
薔薇の咲く体になったころですか
花びらが自重に落ちていく夜を さわれずにいるきみの退屈
心臓が もち巾着のきゅっとなる なみだなみだの夜にございます
春が終わり、 夏が終わり裸足のきみ と 安全なエリアで波を聴く
初恋にカサブランカは揺れててん
春の日の暮れてしばらく 鍵を挿す音の速さに父だと分かる
梅林にあなたいつまでそんなふう
雲丹のこともっと知りたい春の昼
音域の届かないミモザになるの
舌先でふゆの木のモノマネをする
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