髪の毛の痛覚を忘れた大人 日々の痛みは段ボール詰め
反省を促されたら 行き先は形而上学、数学経由。
重ならなかった時だけ思いだす 神の言葉とからだの重さ
また身体壊して呆れ、また飲んで 自己に引き摺り回される自己に、
雨が降る記憶がずっと続いてる 「おなか痛い」と呻く姉の眼
瞼のおく ガチリと鳴った 私はあなたとあなたの歌と瞑る
私たち、雪の身近さが違うの まるで違うの だからさよなら
今昔のコブシのつぼみの毛なみは 媚びず靡かずただそこにある
迷惑を撒き散らさずにいて どうか 寝たきりでいてくださいずっと
呼び鈴は 私を始める前にまず 世界を起こす 時差はゼロ秒
積雪の寝息に託す 肯定をやめると 朝が私を否む
否定して 左右に首を 強く振り 声を荒げる ような寒風
びしょ濡れの 太いうんこに 囁きかける 「裂けたっていい、 風邪は治った」
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