過去の作品検索

カメラは
現実に夢を見る道具

幸福の初速は不幸

君のくしゃみで
宇宙の一生を見た
もうすぐ地球は破裂する

真っ暗な部屋で
安心と不安が会話してる

どうすれば普通なのかと
考えてしまっているから
いま北極にいるのだろう

怠惰なので
ボコボコにして欲しいと思った
やはり怠惰だった

カレンダーという
懲役のない刑務所にいる

朝一みかん
日の出の味

地球と月
眼球と肘

五月蝿い部屋
瓦落多が歌う
セゾクカー、セゾクカー

小さなハエを殺した。
大丈夫、見えないから。

桜はいつの間にかに消えていて
また四次元に戻るようだ

料理終わって
帰る小人たち

うどんの匂いがしたら
嘘をついている

　　　　　　地球にしずむ泪

北極星にしずむ魂　　　　　　

トンボの大群という未来都市

スパゲッティスプリンクラーが
公害の域

海に耳打ちする、

嘘は泡となり
秘密は深海へ沈んでゆく

テスト終わりの起立で
地球に帰還したボクラ

本当に雲があるなら
幽霊もいると思う

針山に住む季節が恋しい

海の手
今は亡き魂のみが語る

突っ慳貪な時計の針

いくら走っても
空だけは越せなかった
世界はまだここに在るのだ

車を走らせて
未熟な稲穂の頭を撫でる

みんなは知らない
車は後ろにも顔があることを

今日の夕飯
喧嘩した日のそうめん

うまくすすれない

昼下がり
満腹の腹を抱えて
ノラネコと荒野の用心棒ごっこ

妄想に住んでたら
物語は完結してしまって
もう使い物にならないガラクタさ

孤独な夜には
一秒に重力が宿って
体中に鈍痛が鳴る