雪の中指だけで触れて踊ろうか 明日の天気を知るのも怖い
来世ってこんな日々だね 白飛びする四万十にあなた探す はつなつ
冬色に透けるグラスが割れるとき 世界の音を消すくちづけを
鍬形虫(クワガタ)の 幼虫を埋めて白い花の ひとつも咲かない夜道を歩く
子熊のように 肩にもたれていた君は 光芒に濡れて鍵盤を弾く
白滝を溢して今日も ふたり分肉じゃがを煮た あの日が遠い
一度きり君と傘の中あの夜を 電飾降る日に思い出している
君のいない世界に生きたら。 帰り道のため一本の忘れぬ花火
この道を渡れば君の部屋だから 深夜の赤信号を見つめる
傘を探すための傘だった いいよ って絡めるための指だったのに
国語だけ苦手な君がチンダルと 呟き糺の森を踏みゆく
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