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燕来る
進む　進む
寂しい

人工芝にスミレ
新たな場所にわたし

滑稽だ
老害前のニワトリよ

落花ばかりに首も散れ

いつもと変わらない十一時の開封

切り分けられた理不尽は
成虫にのしかかる
　同じ虫

コリコリ進む時間の音は
カスタード味

移り変わるから今は幻
ずっと幻　進む

「一生分の夕方を僕にくれ」
夕方暮らしも悪くない

あなたは「宇宙的」に見たら
死んでるも同然

鯨がうなずいたのは誰のため？
知りたいな知りたいな
空が青いままだったなら

はらはらと桜色に染まる

韓紅に似たあなたは

隣接したロンドン気分中のぼくと

「とりあえず逃げ出したいの」
　　みにくいアヒルの子

ライアーと陸上競技を始めた

バレンタインデーは終わった
今日まみれの今日

独り言だ。涙も　笑顔も
  全て忘れてしまいたい
君は嫌いだ　たぶん

「なんだっけ」って
　言えるでしょうか？
忘れたい忘れたい　忘れたい？

チリチリになった
　コンパクトな
タスクマネージャー

リトライのサイレンが鳴る日

塗った後のクリームのような魂

やるせない事も  温めて　
  ストーブ

遠くなっている明かりは
　砂糖とミルクより甘い

螺旋階段は死にたがり

新しいカレンダーに
 付けた丸は正三角形寄り

クラッカーのあとの
　　クジラに　
 
歓声が

均等と称して甘んじた

同感とコウテイの違い

サンデー
   保湿クリームを塗る日
        サンデー

傷だらけの
    怨念は
値段の上に吊り下げられた