いくつかの記憶のありか金木犀
受験生リップクリーム引いて待つ
散らかして倅とつくる玉子酒
熊の子に教えたいほど木の実降る
めかり時かっこの中にまたかっこ
風邪声を一言は気遣っておく
平和とは日々瓢箪の太ること
唇をしかくにすぼめところてん
ココア吹くゆっくり深く秋ふかく
暑い中ようお参りに来なさった
口語詩句詠み了えました春隣
寒卵飯にじっくり噴火口
床に入ることのうれしき寒の入
孔あけてキーホルダーに使えそう あごが疲れるビーフジャーキー
冬深み夜ごと入浴剤の旅
明日から仕事始めの飲み納め
アラ還を振り返ってる年の暮かた いスルメを噛み締めながら
返っては送る履歴書春を待つ
食卓の四角に四人賀状書く
メル友になって長いねクリスマス
妻に買うエプロン・ミトン室の花
ほおばって 風呂吹のはひはひふへほ
はばかりの歩みひっそり夜半の冬
三人の左利きいる棚卸し
凩がつむじを曲げているところ
冬の夜のねごと昼間のひとりごと
軽トラの滑ってばかり春の泥
昼までの仕事さっくり牡蠣フライ
また汚すために磨いて登山靴
新聞がぱたんと入る冬の朝
詩
俳句
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短歌
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