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チェキで撮る中世絵画のような冬

味知らぬAIに訊く、
これ合うか？

一匹も釣れない絹の朝凪に
ゆらり　たゆたう　きみのほお骨

副流きゅんっ
吸いときめく夜
クリスマス

既読が付かない夜空に書き込む詩
星のピリオド　しじまのわたし

マヨネーズかけりゃ
なんでもウマくなる
信じて今朝の喧嘩にもマヨ

砂浜に「私」を記すここならば
こころも直ぐにあらわれるから

勝つ猫も　負ける犬も　曇天下
私はここで　踊っていたい

この世から寵愛受ける私たち
たとえばそれはグレイビーソース

「へぇ、意外」
ごめんね、きみが生み出した
虚像と違って
あたしはつよい

道端に落ちた片足クロックス
自由になれてほんとによかった

濡れた目と　震える肌を
抱きしめて　
波打つ鼓動　同期するまで

予防線　張るだけ張って
崩れ落ち去る城
ここに春は来なくて

吾輩は猫
と言い切れるくらいに
確かな我を　探す　夜風に

先人の知恵が詰まった
この世のおわり

夢の続きが見たいからまた羊
数えてもうすぐ狼が来る

ヴィクトリアズ・シークレットの
エンジェルのように出勤する朝

絨毯に絡んだ髪摘み捨てる夜
いいえ、拾うの、落穂を朝に

ぶれすゆう
言いたい　だから
くしゃみして

だいじょぶと微笑み
きみは重ねてく
コンシーラーも逢瀬も嘘も