揚げ浸し割れば赤子の色をして 無花果の旬はいそいで終わる
声が響くのは近さだけじゃなくて 音に乗るふりをして頷く
ソファから覚め目をつむり 開けたてのカイロのようにおきる 黎明
満月をすくう。 さよならをした日の ハーゲンダッツアイスクリーム
踏み出さぬように 列車を待っていた日々 書き込んだ赤までも揺れ
なじみある駅名の字は簡体も 読めるみたいにここはふるさと
包丁が生み出す螺旋 梨を剥く手は止めずこれからの話
詩
俳句
川柳
短歌
アフォリズム
全種類
完全一致