傘を忘れたわけじゃなく ずぶ濡れの勇姿を見せたくて
どうにも道が狭くてね ゾウにはここは住みにくい町
プール開きした鯉のぼり
言葉にスズメバチを飼ってるの?
背中が痛くなるまで泣いた夜 それでもちゃんと歯を磨く
笑う桜が降ってきて 春にまみれる
ノートパソコンを 初めて閉じるような優しさで そうっと落ちる春の眠り
まつ毛がくるんと春めいて まばたきの音もるんるん
唐揚げに花びら咲いて春味
役目を終えて積まれた教科書 そうか今日で三月も終わり
淋しさを確かめるには はしゃぎ足りない 卒業したての春の海
話したがりの父は 舟漕ぐ私の眠りの浅瀬で 待っている
待ち合わせまであと5分 白から銀に変わる月
ほっぺに隠した言葉が 瞳からあふれてる
さふさふと マッシュルームを切る音が好き
地に足をつけて宇宙に浮かぶ人
路面電車に雪だるまを積んで
「好きだよ」の 言葉はあげたものだから 返事はいりません
その駅で乗ってきたのは 冬だけだった
水色の空に透けるように そこにいる 月のようにやさしくなりたい
時は無音で過ぎてゆく 怠け者に悟られないよう
あとはそこで微笑んで 新春(はる)を待つだけの鏡餅
夕方のグラデーション 空はどこから夜になるのか
まだ焼けていない夕方の空と 大福みたいにすべすべの月
鼻先に咲いた知らせ金木犀
うっかり氷を作りすぎちゃった 夏も君も、もういないのに
秋が降ってきたので衣替え
中秋の月に見られる私たち
夏が悪者になりませんように
お月様の電気が点いたね
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