使われぬ筋肉のよう 久々に君の名前を口に出したら
湯気包むパスタの鍋に塩を足す 少し言葉が足りない今日も
最後まで お互い被害者の顔をして チョコレートパフェ静かにくずす
まだ辞書にない言葉で 別れを告げる
皹割れの掌に余る冬銀河
タンブラーに 白湯を入れて持ち歩く ひとりで生きる準備みたいに
さよならを言うためだけに 会うひとと いま 見ているのは違う寒空
たまご割る指のかたちに朝が来て このまま春を待つことにする
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