恥部撫ぜたバスタオルもまた 死期知りて煮汁などを啜りだす冬
ニ、三の君が好きだった僕の味
眠るまで海の背骨を詰めておく
青じゃない青に塗られた親指が 四分六で罪を信じさせる
ペニス派を信用しない子ども等に 愛なんて言うんじゃないよ蝉
ひえひえのダージリン茶を ダーリンと 呼ぶ前までは夏でした。
二、三の事情で謗るなミント飴
放課後に脳と涙で千切る虹 思い出せる思い出も無しに
自販機の「つめたい」 さえ しみる
僕の眼が落ち窪んでるその理由を 語る眼はなく息に頼る
人生に修学旅行を説く寝床
誰とでも仲良くできる水め 水め! 羨ましいと飲み干せば春
自由時間にも背負ってる十字架 歩けるのに 歩けるのに
各々が各々の寂しさで笑う 天使なんか信じなくても
ぎょうにんべん殺したぞーって 走る子が エマールを買う僕の後ろに
目の裏に光る鬱の金魚でも 花の名前とかは教えたい
数ページ飛ばした罪で春を待つ
なんか良い響きアンティーク 叔父さんの口紅色の椅子を買おう
「愛して」の爪垢眺め蹴躓く
熱燗でなぜ羊水を懐かしむ
俺達の悪意は病院で終わる
やがて人魚になる君の通学路 銀杏が駄々をこねていたり
短針に刺されてもなお剥ける罠
騒音を潮騒とする悪足掻き
春知らぬ柊の無いものねだり
ぬめってる思想のない花を買おう
たとえゴミの価値としても せめて よく燃えるものであれ 俺の命
人生の終に腰掛けてるように 萎むペニスを謗る寒風
太陽! 不幸な話が狂うほど 祈ることさえもはや無意味で
最新の怒りで米を研ぐまでは そこまでは完璧だったふたり
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