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ぬぎたてのパジャマみたいな

白湯をちょうだい

君に握られた手はあたたか
でも点字ブロック踏んでる

ねこ みやぉん で
ひと るんるん

夕焼けは昨日を孕ませ
朝焼けが今日を産んで

東京、空が見えない
あの子の本心みたいに

はしる 
昨日に抜かされるもんか

ここにいるのに
どこにもいないの

ぬいぐるみ
歩かないのに
寒そうだ

二階に難解が滞在

石裏を 叩けば罪の音がする

自覚のない 罪を数えて 一日目

一切の感情を言葉にできたらな

鉢水母　夕方にぽやり

屍の歌が虚空に響く

人生は墓場で決められる

朽ちかけの
されこうべ一つ
燃やす日だ

田んぼの真ん中で一人
夜がここに残ってる

根拠の無い にんじんは
ドブに捨てたし
根っこのない 自信は
泥を這ってる

 月に照る いわし雲のアバラ

愛に酔い 憎悪で覚めた 宵の口

赤子抱くように 白菜を抱く

なにも思い浮かばず
浮かぶ雲は笑う

寝言だけが本物
ほかは全部戯言

いかないで
とは言えなかった
臨終前

でかい墓場に入るために
似合わない善行を着る　

欠片でいいから
勇気をください

あいつのできる と
わたしのできない が
世界を回す

忘れるために覚えて
覚えるたびに忘れる

泣いても ばあちゃん
生き返らなかった

にゃんだかにゃ
猫の手　借りたい
午後四時半