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鰯焼く羨望の目で待つスペア

爽やかに拡散される
佐藤さん

おい起きろ☆カットの林檎です

タッパーに戦火閉じ込め虫の声

秋の雷メロスよ走れ！いざ火星

天高しTikTokの無重力

唐辛子わたしを赤に染めたがる

豆本できみの取説つくる秋

生き急ぐ喉にしみては青蜜柑 。

バッタ　びょん。びょん。
びょん。びょん。　もういいや

柘榴割れ蝶形骨のずれて、夜

膵臓に梨はキラリと清らかに

三日月の少しいじけた長ゼリフ

柿食えば脳下垂体くりーみー

Ａセクシャルと気づいて香る松茸

馬鈴薯のくぼみ部分が指定席

秋鯖の焦げて終止符．仄めかす

囓っては、無花果嗤う自虐性

虫喰いの葡萄を舐めて舌ピアス

「速報！」に眼球沁みて唐辛子

やるせない。
オクラぬむっと。からむ夜。

かき氷
真っ赤なネイルに妖精

ゆうれいは絵筆とゆれて
一人部屋

寂しさは
パイナップルの後味。

もにゅもにゅと
葛饅頭は不器用に

誤字なんてくぅ～うっ。梅干

馴染めずに
もさっとバナナ生温く

見られてる
不吉な文字に夏の夜

百足さん、
デカルコマニーみたいです。

幽霊を型に流して
ババロア