虫も人も 浮き足立って騒ぎ出す じんわりあつい夏の夜中
本屋さん 心と言葉のうずまきの 真ん中にできた台風の目
陰でしか見えない光もあるよねと 日向で笑う君が眩しい
別れたと泣き出す君に頼られて 喜ぶぼくはクズなともだち
薄暗いくらいの 部屋がちょうどいい 小さな光に気が付けるから
あぁ蛍、君が内包する自然 「ここにいるよ」と幾度も灯る
ホームレス学生ニート社会人 全てを越えてあなたはあなた
人間が作った枠組みの中を 世界と呼んでひとは苦しむ
今日があり明日があって明後日が 昨日があって今日があるのだ
あいたいな きみの居場所をしりたいよ わたしのそとかわたしのなかか
海原に落ちる雨滴たちのように 大きな何かに ただかえりたい
寄せ返す荒波胸にたずさえて 宇宙の卵はただ手をのばす
人を見て人に合わせる社会なら 不適合者でいる方がいい
二十一 慣れないタバコに咳き込んで 大人のふりを必死にしている
ちりちりと 粉雪かかる中学生 「タバコみたいだ」と 熱い息吐く
よし、今日を誕生日にしよう
星々は夜の外側の世界の 光をこぼす宙の傷痕
大雨が私の心も濡らす中 傘はぱららと笑っているよ
世の中の全てはスマホの中にある それもスマホの情報なのか
目を閉じるだけで 私を朝へ連れていく こたつはまるでタイムマシーン
ピィピィと 橋上で鳴くヤマセミよ きみの自然を教えておくれ
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