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灰色の街を飛び出して
黄色のバスで
コバルトブルーの空を
空中散歩しよう

バーガーショップの
ブラインドの隙間
駅へ急ぐ人々に
幸福と罪悪感の狭間

キミの透明な優しさが
愛し方の知らない
ボクの寂寞を
ただ抱きしめてくれた

くだらない雑談
虚構の世界に
辞表を叩きつけ
逃げるが勝ちと
ひとり笑った

憤りで目が覚めた
心が握り潰される
まんじりともせず
白白と明ける

頭の中削り削り
生まれる言葉達
どれも大切で
どれも愛おしく
心花吹雪いていく

熱に浮かされ
恋に走るふたり
咳き込んで目が覚めれば
ひとり布団の中の夢物語

夕暮れに追い詰められ
逃げ場をなくす太陽
斜めに沈んだ暗闇で
次の陽を願った

ポタポタ
アスファルトに涙雨
雨宿りのウインドウ
無様な泣き顔が写ってた

花も咲かない
荒れ果てひび割れた心に
温かい優しいお水を
そっとそっと

苦しくて息が出来ない
歯を食いしばり
涙を隠し生きていく意味
誰に問う

夕暮れに月を想う
闇夜に浮かぶ希望の光
不安な夜も
そっと心に寄り添い灯る

夏の名残もない
冬海のふちに座り
戻らないあの日を思い
涙が一粒凍って落ちた

光と影は背中合せ
影に隠れながら
光の世界を夢見て
空を飛ぶ

覗き込む真っ直ぐな瞳
１ミリも動けずに
心乱され
激情の出口探している

夕暮れ達が騒ぎ始める頃
闇の中へ落ちていく
膝を抱えたまま
ただ今は眠りたい

お気に入りの半袖シャツ
洗濯竿に揺られている
少し名残惜しく
セーターを着た

不用意に傷つく世界
心がひび割れる
優しさの水をかけたら
花は咲くのだろうか

冬を待ち望んでいた
私の暗闇も汚い世界も
雪で覆い尽くして
生まれ変われたら

あなたが扉を開けた時
恋風が心をかき乱す
目があっただけ
ただそれだけなのに

お疲れ様とココアくれた
猫舌だけど
冷ましながら飲む
優しさって味あるんだね

暗闇の中
群れをなした羊たち
柵の中に入らず
空が白む

花火を見るフリして
横顔を見上げた瞳に
映った花火が
世界一キレイと思う

この嘘つきな世界に
反旗を翻す
不条理に涙を流す人を
もう見たくないから

かき氷を食べて
雪の冷たさを思い出し
冬が恋しくなった
連日の酷暑

傷だらけの心を
守るように体を抱きしめ
誰もいない深海に落ちていく

小さな肩にのし掛かる荷物
ひとりで背負わないと
約束をして僕が支えるから

ドアミラーに器用に
しがみつく蜘蛛
憧れさえ感じる
風にも負けない生き様

叶わなかった想いを
涙と一緒に
川に流してしまえたら
歩き出せるだろうか

か細い線香花火を
二人見つめていた
花火が消える頃
夏祭りの儚さが残った