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窓を開けてみる
しのぶ風が肌を逆撫でる
まだそこに君がいる気がする

たまった食器
洗濯物
ほこり
刻む秒針と私の鼻歌
ここが私の城

ぼたんゆき
もつれつつ
おもい

どこまでもぬける空
三月の風に若木がゆられて
別れだというのに！

空にかざしたビー玉
夏のにおい
はんぶんしかない
ラムネがのみたい

女の子らしくなれないけれど
たぶんそれでもいい

咲いたコスモスコスモス咲いた
コスモスコスモス咲いた咲いた
年明けてた

結局
サンタクロースはいたままだった
今年が最後のプレゼント

「好き」のひと言
かわりの吐息
いくじなし

笑って泣いて　怒って泣いて
君の
僕の
いちばん好きな映画

忘れたくても忘れられないもの
私になるもの

温度の滲むそらの端
浮かぶ
よるのわすれもの
あなたが綺麗だと言ったから

いつもより真面目に授業を受ける
手の中
あの子のシャープペンシル

ザァーという音を聞き
傘を持った
ビュウと風が吹いて
乾いた葉っぱが擦れた