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ふわふわのライオンを見て
つるつるのカバを見て
鏡から目を逸らす　みたいな

名を告げて
聞き取られないまま帰る

指先で瞼に触れて眠らせる
夜通し起きて乾いた傘を

呼んでないのに来る
正解は蚊に似てて
手で払う　ほら喧嘩の続き！

怒ってるんでしょう
わたしが酷いから
雨の予報が変わらないから

点にしか見えない星に祈ること
とかない明日食べるパン抱く

泡立て器に囚われた
クリームを掬う
夜は長くても大丈夫

秋蝶が誘う花弁の目配せ

(♩＝113

　タンバリン握って
　笑って見える顔で)

しりとりは次も君のる
愛とかが嘘じゃないなら
まだ寝ていいよ

知らんぷりできるよ
うん　
そうだね　
（はやい雲）
忘れかたってなんだろね

かえる場所が
わからないままいる
（だろう）
放課後の夜も骨壷の朝も

ぱ　らいそに咲く
　ぱ　ふしぎな花を
　　ぱ　君と手折れば

ぱ

眼球はこわい剥き出し
　砕け散りかねない世界で
　　ねえ　
見て、見せて。

誕生日教えてパスワードにするの
誰でもわかりそうだけどでも

瞬きを全部してから桃食べる

ライ、嘘をつき通す音楽
ライ、瞬きの間にシャッター
ライ、ひらかないで唇

有名なラブ歌われる聴いている

わたしたちみんなで
ウゾウムゾウムシ

たまに丸まり這う街の底

群れたまま旋回をする鳥たちに、
心を重ねるのは失礼です。

好き勝手の好き
死ぬまで飼う金魚

空中ぶらんこ　ひとり
逆さに見た星が　
終点だって気づけて
四肢を宙へ放った

夕立。
狩るというより摘まれた言葉。
君の襟をじっと見ている時間。

夕立。

省略された言葉を当てる
ありふれた問題の
正解になりうる　あなたも

どう考えても夢だな
やり直せってことだ
恋も深爪も　　　だっるい。

熱帯夜羊が羊数え合う

星という星を繋いで網に
してされて捕まってるから存在！

あふれ、る。あふれて、る。
冷たさの匂い、鳳仙花の音、
言葉遣いの色、の。