脳みそを分け入ってみる四畳半
二駅先までを泳いでわたしめけ
ドーナツは欠けて開始の銃が鳴る
以上でも以下でもなくて青葉闇
モンブラン崩せば口は大聖堂
そらいろの夏服 ふっと はためいて 受胎告知のような朝焼け
ぺんぺん草にぶたれて 幼少期のわたし
ランドルト環をはみでて萩の月
賞賛の後ふみつぶす蟻地獄
つよく叩けばなおるから 言い訳は五線譜にのせ 川にながした
有線イヤフォン捨てれば青葉闇
しまうまの 縞よりながい 生命線
乗車駅まちがえて 三度目のねむけ
ブラトップに 海が透けていてここが あなたに宛てた 追伸となる
てにをはを散らして夜の喫煙所
水恐怖症のピラルクなぐさめる
ごぼう切るときだけ思いだす童話
釉薬を眼窩にうすくぬりひろげ 欲しかったものすべてを明かす
白線を踏み越してからずっと夜
保育器にさしこむ指は 月光に濡れて ハープのまばゆいたわみ
こしぼねのあたりが最も白いから 蝶は刃先に深くしずんだ
あくびにも二種類あってこれは春
雨の日は被害者めいた四重奏
祈りには目深に帽子をかぶらせて 電光掲示板に細い雪
銀の月からじゅんばんに 欠けてゆき 額縁いっぱいに咲くアネモネ
くちびるを桃の産毛にふれあわせ 「ふ」の発音をきみに教えた
月ほどの後悔ひとつ バスケットに放り込む
鳥だけの惑星それはそれは青
delete を押すよりずっと 悪いこと 安全圏ではしない約束
スーツケースに 閉じ込めておけ蛇苺
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