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生きている
からこそ抱く
死の恐怖

あの世まで
持っては行けぬ
地位や金

核造る
技術を持ちながら
何故に出来ない
核の無力化

一病も二病もありて生きており

何処かに置き忘れてきた
大切な何かを探す
あても無き旅
後半生

内乱で
民を泣かせる
ならず者

ガザの子等
呼んで光の
ページェント

酔っぱらいの
祖父が帰りを
そばでじっと待つ
哀れな忠犬ハチ公

心の病の偏見に
潰されそうな
青春時代

国会議員殿
庶民感覚
何処へやら

国民審査
いつまで続ける
つもりですか

老若男女
一緒にするなよ
健診基準値

古希祝う
前に逝くとは
けしからん

人は人なり
神格化なんて
とんでもなし

放課後の教室で
僕の唇を
奪った君は
男

絡まった水糸を
捨てた俺
それを拾って
解いたあいつ

教室を
離れ心は
城崎へ

頼むから
文末に
(笑)を
付けてくれるなよ

いい加減
気付いてくれよ
君への恋の
テレパシー

不安という
得体の知れぬ
化け物

農家大嫌い
かといって
家を出る勇気も
無いくせに

ゴミ捨てる
君のその手を
捥いでやりたい

痛みから
逃れたいのに
逃れられない
その訳は
執着心

気の向かぬ
事は一切
やらぬに限る
先がない

可愛いと
言っているけど
パンダは
熊の仲間だよ

人として
首かしげたくなる
医師がおる

スランプか
他人の秀句に
嫉妬する

独裁者の皆さん
あなたにも
赤ちゃんの
時があったはず

黄昏に
指先で弾く
網戸の雨蛙

透明人間となり
死後も孫子の様子見に