真夜中に植物図鑑めくりつつ 眠らせる棘のある言葉たち
湯船から 白薔薇のように 目覚めたい
バラ星雲 ないものねだりでもいいの
螺鈿細工の腕をもって真夜中に 燃える人形たち抱きしめる
薄氷を踏んでペガサスは飛び立つ
南天で星座をつくる 過ちもすべて許して冬を越えゆく
星空を注がれてから夢見がち
聞き返す金平糖を期待して
演台を日に日に覆う秋の薔薇
もう全部みずうみにしてから 泣いて
標本にされないように着るドレス
怖くないふりをやめたら チョコレートみたいに 夜が 少しほどけた
珊瑚礁を守るみたいに目を閉じて あなたは波を綺麗に剥がす
ふくらんだ風船だけが知る微熱
針のない時計だったと気づくころ 等しく訪れる夕焼けよ
白銀の葡萄の房に手を伸ばす
木琴の少女のままでいたかった
幽霊をたまに洗濯してあげる
もういいよって 私が言ってあげるから 陶器の人形たち動き出す
晴れ間には 音符のようにシャツを干す
流星群を迎えるための数え歌
遊園地の代わりに 蕾の多い花束を 選んであなたに贈る
曼殊沙華まであやとりを続けたい
かき氷のシロップを超える 鮮やかな裏切りを どこかで待っている
朝焼けの街に金箔貼り直す
二人きり海底都市でルームシェア
ずっといてほしい あなたの持つ傘が どれほど雨に打たれていても
一本の傘と一輪挿しだから 親友として相槌を打つ
ためらいも綿あめになる夏の夜
運命を蹴散らして咲く百日紅
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