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あまりにもすばらしい悪態なので
骨が詩集になってしまった

ピウ・モッソ　
風を数える仕事には
風のしぐさの記述を含む

ふざけあう彼らの空の下にある
晴れと破壊と国と大げさ

あなたisすばらしいひと
　思うたび
すべての車輪から音のする

ランニングシューズは
春の乗り物だ
そういった主張もよく見られます

金星はときおり人の目を借りて
焼きそばを焼く人を見ている

蝶葬の国に存在しない冬

賢帝のものまねをする月明り

固まった海についての陳述書

真空の都市を想像させている
あなたがふれる布越しの背に

差別語をすごくやさしい人が言う
わたしは木造建築になる

生きたまま
きみは真夏の季語となり
歳時記は質量を増やした

幽霊のまちにはびこる風船語

エメラルド色の猫から襲われる夢
将来の方の夢　です

あなたへの橋は今でも増えており
いくつかは水鳥にかわった

水になりたいと一度だけ思った
くじらの脳の埋まる土地から

神さまと同じ機能を持っている
加湿器がある　じっと壊れる

最小の感情としてシネラリア

八月が廃止された日、音楽は

ミニマル系が流れていたな

金泥の海へからだをあずけるとき
星の駆動がはじまっている

避妊具のデザインをした人と会う
地下水脈が好きと言われる

ああそうだ、
ぼくは現像されるから
曲がり角でも曲がっておいで

坂道にむりやり建ったあばらやの
庭でむりやり育った仔犬

きみの住む町のすべては真っ白な
羽根で覆われている　ドンキも

耳たぶを欠いた少年少女らは
こわれた虹のように笑った

幽霊に花を手渡すようだった
両手で雨を確認すれば

スポイトで配膳されるアマデウス

願うとき人は無防備　三重県の
剣道部ってとくにそうなる

くるってもいいよ！
これからつくられる時計すべてに
声をかけたい

落丁の聖書が平和賞をとる