竜玉の青さを知らぬ 君にすら 灰白色の季節また来る
空きびんに 霜のきらめき つめ込めば 冷気は 朝の祝福となる
ため息は霞の如く滞留し アーモンドチョコの 鏡面 曇る
猫のように 背をしならせて居る 君のめがねの厚み たった今知る
誕生日 あなたから来た LINEには 金平糖の眩しさがある
恋を知らぬ君についての 万象を 拾い集めて恒星とする
朝来ると ペットボトルの飲み口 に満ちてこぼれる ひかりは盛夏
夜半ゆく環状線の 信号に アポカリプスの来迎図 みる
残光の睫毛に やどる静謐が こぼれるときに秋は深まる
丑三つ時 薄暗がりの机上 にて ルビーロマンの しめりけの爪
夜のとばりに白砂糖かけ 我 宇宙の子
雪中のぺちかの如きあなたの手
ひよひよと ひとつひとつのおもいでは ヒドロのように 生誕前夜
ためいきと吐いた紫煙に月渡る
放浪のあなた眼鏡に異国の香
アカペラの女声に 天女のきざしみて 雲の通い路閉じようとする
海を見て有限を知る金魚鉢
理科室で 睫毛に幽玄を灯せば 君はミケランジェロの自画像
深爪を隠して 握り込んでいるきみの拳は 猫の寝姿
キッチンで舐める 蜂蜜一掬い 午前三時に満ちるアンバー
まどぎわで 犬をなでつつねむるとき せかいはすべて こもれびのゆめ
さよなら、を言うときの 君の目が 珈琲ゼリーのような 束の間
使わないページのような 雪原に君は 睫毛 で 墨絵を描いた
図書室の 「寂」を 巻き毛に絡まして 微笑むベティブープの君だ
鷺草の姿 学ランにおしこめて あなたはますます純白になる
誘惑の悪魔は烏骨鶏のすがた
傷心を鞣して甘く鬱金香
エンデュミオン が 数式を生むときは 窓際に チェレンコフ光みちる
終業式終え ローファーで砂を踏み しいらになった 我は16
なみなみとLOVE 一献の 雛の酒
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