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あの人のやすらぎになりたい

あの人の
首に巻かれて
暖めたい

あの頃の俺と君は
夕暮れの陽に絡めた指
そよぐ風に
祝福されていた

思い悩む
自分の言葉
届くのか

俺に
惹きつけるような言葉って
書けるのか

見せてみて
あなたの胸の
いちばん熱いところ

異形の恋
さよならの後も
囚われて

俺が屍になったら
空に放り投げて
クロユリのブーケトス

如月の人魚姫
歌声を失わなくても
想い人と
添い遂げられますように

きみが遠すぎて
こんなにも
あなたは僕の
すべてなのに

あの日落としていった
ガラスの靴片手に
摩天楼の空見上げて
焦がれた姫を探す

それでも
あなたが微笑んでくれるなら
何度刺されたって
生きてやる

一度変わったものは
同じものには戻らない
経済とか、心とか
同じにはならない

犬もねこも好き
比べられることではなく
家族かぁ
欲しいなぁ

走って走って走って書いて
ふと脚を止めて書いたら
勢いがない

誰かの視線の先にはあなたがいて
それからその子は深呼吸
胸の鼓動を届けるの

寒空のポスト、願いを運ぶ

昔はただの流行歌だと思ってた
今は歌いたいと想う
想いながら想う

鈴蘭の
毒で
眠る
白金のような娘

店員さんのおまかせブーケ
きっと枯れても
過ごした日々は消えないよ

元日の朝の空気は静謐
鏡の前で身なりを整えたら
昨日の私より
今の私が魅力的

いいよ、待ってるね
気を付けていってきてね

鉄鳥が羽ばたき
黒鉄の翼から重い羽を落とす
それは全てを焼き
塩の柱だけ残す

痛みより
確かに貴方がそこにいる
どんな願いや祈り
言葉よりも素敵でしょう？

本を閉じるときのように
あなたを抱きしめたい
そっと

自分の中の可能性を
龍に例えるなら
私は涙色の龍になりたい

かつて傷つけた友よ
気付けなかった言葉の刃
刺してから己を蝕む毒

今日の昼食おむすび一個
当分これが続くけど
その先に待つ　君への贈り物

男は誰しも心の中で
救世主になりたがっている

あの日見た百合の花が
祈っている姿がただ綺麗で、
朝露が瞳からひとしずく