受験期の速達の印たたたたた
クリックがさみしい 葛湯のある書斎
浪人の話ちらほら龍の玉
美意識がある あなたって 詩人なのね と 言われた わーって停滞
神様も妖怪だってここにいる ノンフィクションを舐めんな先生
友達のジャージでまわる側転は カエルの踵を持ってぺっとり
雨やんでみずうみのみず戻ったら ゆるしてほしい恋があります
瞳孔が開いているのと閉じてるの どっちが欲しいですか、先輩
これからも俳句がすきと君が言う 白桃洗う朝のあかるさ
葉桜は濡れてる 四月とは違う呼び名の君と なんでもない話
かみさまに合わせる君の手を 見つめ一礼までの透きとおる時
お迎えを待つ交番の少女へと ザトウクジラは歌を続けて
雨の日の寝癖のうねり その日だけカクレクマノミ ふわふわ泳ぐ
永き日のひかりを波に運ばせて
ネクタイを緩めてボタン外すこと 躑躅のめしべおしべのあらわ
ラーメンに乗せる卵は半熟で 泣き虫の君、守るのは僕
木蓮の開ききってる花びらと 血縁近い人とわたしと
木蓮のつぼみふつくら雲ひとつ
行く春の指切りすぐに解けそう
こすもすのはじっこに おりかえしちてん
悪口はひらりと流れ揚羽蝶
心臓が鬼燈になるちょっと泣く
生理始まる寒卵手渡して
灯籠を流して過去がのびてゆく
梨を噛む雨のち晴れの街がすき
文庫本を書架へ戻して月鈴子
原付の籠にごろりと祖父のゆず
蛾が群れる 死にたい人は何処ですか。
寄り弁のトマトはここが定位置と 言うかのようにのってりと照る
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