話しかけても返事をしなくなった 君の夢の世界の扉を叩く
冬の虹クラリネットを指で支えて
紙パックのコーンスープを 鍋にそそぐ 音だけがする世界で暮らす
林檎剥く海を触れてきた風も
聴診器はずし雪ふる音を聴く
実技試験の余韻が胸に響いている ショーウィンドウにならぶ香水
友人の通う大学金木犀
食べかけのクッキーもらう十二月
冬銀河マカロニグラタンが焼ける
サンタ村にサンタがふたり星月夜
鈴をふるたとえば月のない寒夜
ひと匙のふるりとゆれている晩夏
窓をのりだす向日葵がゆれている
自由形の息継ぎをするときにだけ きこえる叫ばれるわたしの名
青田道夜が来てから家を出て
切り分けた アボカドの片方にある種だね 水平線が瞬く
真っ暗な寝室でピアスを外す レモンケーキは檸檬のかたち
夕暮れの海に潜るのさようなら
夏蜜柑味を選べば飛行機は もうすぐ天の川に近づく
レバーを倒して生ビールを注ぐ 何かを忘れたような気がして
飛行機の中は消灯して きみの寝息を星空の中に聴く
ポッキーを齧り瞳の奥にある湖に 波紋が重なり始める
聴診器外す音色を取り戻す
檸檬水風が止んだら帰ります
洗い髪星眺めつつ診療所
紙スプーンで ゼリーと木漏れ日を掬う
手を振ってバンド解散する立夏
透明な傘の雨粒白躑躅
2種類の国旗はためく花水木
譜面台を持ってきて置く青嵐
詩
俳句
川柳
短歌
アフォリズム
全種類
完全一致