夢に出てきた泣いてる君を 胸に抱いてやるしかなかった 明日墓に入る君を
静かさに残るのは生の余韻 昨日まで生きてた君の
あなたのために紡ぐ言葉なんて もうひと言も残ってません。 おやすみなさい。
この哀しみに意味などない あってたまるか
私には、言葉がある。 私には、書くべきことがある。
静寂をゆり籠にして眠る二十四時
溶けた体を取り戻す 日常という名の殻
蟷螂の道路につぶれて冬来たる
母の顔は猫も人も同じ
現実に飲み込まれた大人の 言葉のつまらなさ
負の連鎖はぜんぶ 自分のとこで止める という心構え
それでも、空だけは青い。
自分の位置を確認する 明け方の散歩
きょうもすべてのひとに ごほうびのじかん が ありますように
鈴虫と蝉の声混じる夕暮れ
風に吹かれて揺らめく蜘蛛よ。 生きてるの?死んでるの?
ヒグラシの 声のベールで 明ける早朝
ワンクリックで 捉えられない一瞬を 掴もうとして 言の葉を探す
哀しみに対して不感症になった心
「リスクをちゃんと考えて」 と言うあなたが一番、リスクです
血を抜かれ 脚を開いて 入れられて 薬飲まされ 針で刺される 不妊治療。
その命の輪の中に私も入れて 朝五時の燕のつがい
片付いたり 片付かなかったりの 人生。
私はあなたの穢れになりたい
【注意】 数字の時間を生きないこと。
微笑みながら闘う 女たちの日常
あなたの知らない顔は わたしが全部、見ていてあげる。
人生なんて、 絶望と許容の繰り返し。
知識としての言葉ではなく 祈りとしてのコトバで書きたい
詩を書くことと 祈ることは 似ている
詩
俳句
川柳
短歌
アフォリズム
全種類
完全一致