空から降ってきてー
数打ちゃ当たる精神

わたしの生きた証拠
引き出しに爪

直
線
上のキスを与えて
頬を凪さえ　撫ぜましょう

重ねてる服の隙間に冬が来る

でそうででないくしゃみが
ついにでたときの
いま隕石が掠めた気配

青年の皮膚のかんじが撫でている
古代生物図鑑
ぶ厚い

宇宙からぽつり
ぽつりとなんらかの粒子
科博の奥底の水

降雪の明けて
枝からぼたぼたと
よけきれなくてマリオなら
死ぬ

三日月の光と
雨の匂いで探す入道雲

八方塞がりで
空を見た君

国語と算数が
結婚して
俳句が生まれた

1人じゃない
でも無機質な
声の友

運命じゃない人と心中
お察しします

おばあちゃんをかこんで
なんにも言えなくて
あ、つめたいってだけ

おばけがこわくって節約できない

イヤな夢をみた

口語詩句投稿サイト７２ｈを開く

祈りたいときにも
死ねと思ってしまう
間違いを塗り潰しても
滲んでくる傷痕

構え低くラガーのしりの
震えている

長い眠りから覚めたかのよう
でも長い夜の出来事ではない

人の嘔吐物をなめている
野良猫をみて
私はお母さんになる

猫の瞳で時刻を見る生活

猫に布団 半分やる幸せ

鍋つまみで取り出す
昨夜の残り物
人々は朝と呼んでいる

都会の信号機
疲れた人の横断待てず
カウントをとる

パラパラと
短くなる髪
おもいきる

君が地図
だとしたらその中の
川でありたい

打ち上げられて
まだ透明な
海月たち

振り返って
こっちが前だって言ってほしい

くるぶしまでしか
海を知らない

オーダーメイドの夜に
署名するためのペン

柔らかい貝
耳に耳すます

ここまでをプロローグと仮定
表面張力

「先方が不死身になればいい話」

子の骨は軽くて紋黄蝶は飛ぶ

秒針と心音と溶けゆく雪と

海のおわりがわからなくて
それだけがわたしの救いで

晴天に夜空を重ね合わせて
煙草を吸う真似をしてみる

さてと、の後の間隙に

落ち葉詰め込む寒い朝

この河に
葉を流すため
しゃがみこみ

見上げた山の木々に驚く

「たぶん」の中で生きています



水晶は手提げ袋の中にあります

イイフウフ
それより戦友みたいだね
十七年目も
よろしく「父さん」

放送委員
尾崎豊は
止められた

横たわるその身体が
今の私には何より必要

それでいいよ
の
「で」
が人生を穿っている

トラウマ
キャベツを切って乗り越える

私は正真正銘女の子だって
誰が教えてくれるの

まつ毛に絡め取られて回り道

髪を切る
よれた心を立ち上がらせて

あの日去っていった後ろ姿
もしかして私自身だったのかな

美しい瞬間のまま
GIFの中で生きたい

アリス、傍にいてほしいけれど
それではアリスでなくなっちゃう

厳正なる抽選の結果、
---山折り---
貴殿の人生は
---谷折り---

狂気じゃない！真面目なのに
と思ったけど
真面目って何？

卵を割ったら白身だけで
わたしみたいで泣いてしまった

彼に手を引かれて走り出した私
今、預金通帳のこと気にしてる

貴方が何人いたって、
誰も私には振り向かない気がする

貴方の見る最後の景色になりたい

風が騒がない夜も
うちへ帰りたくないよ

不摂生笑い合うの。月９みて

青あおく君のいる日の短さよ
君のいない地球長い一日

青あおく君のいる日の短さよ
君のいない地球長い一日

椅子取りゲーム@優先席

す、と立ち上がるきみの勝ち。

いないいない
ばあ
してみたって
いないいない
どこにもいない

混ぜるな危険を独り占め

百円ライターで着火した
不審火な恋

声が聞きたいだけだから
話したい事なんて無いのに

ブルーの街灯
狭い踏切
今なら貴方に
突き飛ばされても────

きみのみみを

塞いで流れる
赤い糸から青褪めた歌

夜風に乗るのではなく
夜風そのものになりたいと
初めて思った

心の
柔らかな部分に刺さった
がびょうを優しく抜く
血でなく
涙が出た

気ままな微笑みを向けられたら
最後
その最後は幾度も
やって来る

世界の全部が間違いでも
動じる意味がわからない
鉄とアルミを同時に噛む

今日このために 
生まれてきた 
あとから知った 
アイラブユー

体の置場所がわからない夜

思てたんとちゃう
の繰り返しだね
毎日は

あなたにお花を渡して
彼に私を捧げる夜

天井、わたし、
～略～
あなた、床

好きなものを
おしゃれ呼ばわりされ
侮辱された気分になり
無理に放屁する

青春を
辞書で調べようとして
やめ
代わりに昔の曲を
サビまで聴いて止め

書くことは考えること
描くことは見ること
撮ることは感じること

根っこの話

「酔った」と揺れる女を
駅に置き去り
振り向くと
もう別の男を呼んでいる

凄惨な事件の
ニュース横目に
晩飯をかっこみ
ただ休日を夢見る

ろくに堕落できてないから
おれは修行が足りないんだ
と
起きざまに考えた正午

ボクサーが愛されるのは
倒すからではなく
立ち上がるからだ

殴られた痛みより
殴った痛みを
よく覚えている
みんなそうなら
いいけどな

動物園のトラは
ノイローゼみたいだ
檻のなかを
ぐるぐるぐるぐる
溶けもせず

突然
電話口で
熱烈な愛の告白を受ける
夢のような話だが
悪夢のような女なのだ

怒り方や悲しみ方は
あらかた覚えたが
浮かれ方や踊り方が
いまだにわからない

ときに笑顔は
泣き顔より
悲しかったりする
陽気な口笛も
かすれると切ない

女々しい
という言葉は
男のために作られた

おろしたての
白い帽子に投下された
漫画じみたカラスの糞
ハハハ
今夜は焼き鳥

黒澤映画で自己紹介
どうも
『夢』に『生きる』
『どん底』の『野良犬』です

夜空に虹が架かり
地上にオーロラが現れ
太陽と月が衝突したら
やるつもり

色は言葉で
セカイは音で
僕は君で
あなたは私だった
全部が等号で結ばれる

ひらめき ときめき きらめき

地獄の沙汰も君次第

聞きたいことがあるんだ
そう言ったきり
君は小さなダルマになった

バラバラになっても
君は僕のことを
集めてくれると信じているよ

こころにころころと
ことばをころがす

幸せな頭痛をかかえ
最低な明日を壊す計画をする

兄の友人の母の
姉の姪の弟と乗る観覧車

やさしい人よ
もう泣かないで
僕は遠いようであって
あなたそのものなのだから

私卑怯だったかな
君を試したりして
本当は決めきれないのは
私の方だったのに

はじめて水泳を教わった日
底がないプールは
どこまでも青色だった

全部捨ててしまおうと思うのに
心がいつまでも空っぽにならない

きっと誰かの足跡
沈み込むベッドも
黒猫の感触も
くったりとした密やかな足跡

希望は痛みだ
悲しみに突き刺さる
理解出来ない苦しみだ

空の青さは
憂鬱の青さによく似てる

神様の涙が蒸発して
雲に覆われる日もある

人は泥の塊だ
雨が降り
土が濡れて固まって
幾年が過ぎ
泥は故郷を求め人になる

わたしの生きた証拠
引き出しに爪

陽当たりで
自分の影を見た祖母が言う
私は確かに生きている

はじめて聴く君の寝息と秋の雨

どうしても猫背で鰯雲が飛ぶ

重ねてる服の隙間に冬が来る

月は
まだ打ち上げ花火の音を知らない

ヒールから平らな床へ慣れてゆく
はるかに捨てる
バラストの水

でそうででないくしゃみが
ついにでたときの
いま隕石が掠めた気配

青年の皮膚のかんじが撫でている
古代生物図鑑
ぶ厚い

降雪の明けて
枝からぼたぼたと
よけきれなくてマリオなら
死ぬ

風邪のためついばむように
水を飲む
治ったら紙ひこうき折ろう

終電が駅を寝かせてゆくように
帰ってしまう
やさしさのこと

葉の枯れる香り
わずかにあるような
冬は寂しい顔をしてみる

宇宙から見れば
わたしは点描のビットのひとつ
銀杏並木ゆく

本当の
さよならはさよならなんて
言えなくて
急に寒くなる冬

母看とる夜も変わらずすく腹の
白米美しく輝いて

息白く体内にある小宇宙

国語と算数が
結婚して
俳句が生まれた

おばあちゃんをかこんで
なんにも言えなくて
あ、つめたいってだけ

死体が眠る足元を忘れたくて歩く

O脚のすきまを秋の風が吹く

ほろほろとひかります
釜揚うどん

人の嘔吐物をなめている
野良猫をみて
私はお母さんになる

マーマレード 
私の庭に帰ってきなさい
そして私を青く燃やしてしまって

目を開けたから目覚めさせて

明日こそ鳥になると思ったら
きっと乗り越えられる気がする

パキラが
水を吸ってくれて
助かる

君が地図
だとしたらその中の
川でありたい

くるぶしまでしか
海を知らない

オーダーメイドの夜に
署名するためのペン

青ペンで解いて追試と告げられる

わたしたち陶器みたいに遺族です

「先方が不死身になればいい話」

さん付けをやめたい
ポインセチア買う

冬夕焼いっせーのせで飛び降りて

落花生割れるお前と別れたい

子の骨は軽くて紋黄蝶は飛ぶ

夜の雪に俺には兄がいたと知る

懺悔室出る一輪の寒椿

コンビニの弁当北風の帰り道

また道を間違えたふり冬銀河

秒針と心音と溶けゆく雪と

海のおわりがわからなくて
それだけがわたしの救いで

冷たい
秋の朝の
如雨露の水

ぼくに弔いの言葉はいらない

スポークが弾く陽光が
輪を描いては通り過ぎる
奇跡を信じる秋の朝

さてと、の後の間隙に

落ち葉詰め込む寒い朝

「たぶん」の中で生きています



水晶は手提げ袋の中にあります

休憩

ティッシュのてっぺんを
なぞりながら
心が沈むのを待っている

近隣の学校どれも
選ばない
「放射能」と
嘲笑われた君

初冬の光の海
そっち側に登っていきたい

それでいいよ
の
「で」
が人生を穿っている

どうしたら海を持って帰れるの

まつ毛に絡め取られて回り道

あの日去っていった後ろ姿
もしかして私自身だったのかな

卵を割ったら白身だけで
わたしみたいで泣いてしまった

彼に手を引かれて走り出した私
今、預金通帳のこと気にしてる

風が騒がない夜も
うちへ帰りたくないよ

わたしには
セリヌンティウスが
おりません
反省文の一行目

不摂生笑い合うの。月９みて

あの父も
あの母も
いずれは骨壷のなかに
ざりざりとちっちゃくなる

少しいま笑ったみたいに傾いた
あの太陽をわたしにください

その人のやけどのことを
聞きたくて
毎日違う話をしている

最期には骨になるのに

だからこそ今日も
わたしのかたちで生きてる

訣別
   の
  におい

    冬

混ぜるな危険を独り占め

百円ライターで着火した
不審火な恋

罅から罅へ渡された綱を渡って
ぼくら震えながら青褪めてゆく

校舎よ、デカい、
お前にしてみりゃ
秋の一日。

人権くらい、差し上げますから
溢れるほどの 光をください

すれ違う電車
窓と窓が東京を切り抜く
ストロボのように

光速のサナダムシ
まっすぐ１本
闇を割く

白すぎる蛍光灯
マンタが遮って
藍色の闇に眠る

ボクサーが愛されるのは
倒すからではなく
立ち上がるからだ

おろしたての
白い帽子に投下された
漫画じみたカラスの糞
ハハハ
今夜は焼き鳥

黒澤映画で自己紹介
どうも
『夢』に『生きる』
『どん底』の『野良犬』です

野焼きの匂いが
まだ昼の時間をここに残して

地獄の沙汰も君次第

パレットをひっくり返して
冬支度

君がいる街に私はいないから
群青色のマフラーを編む

肉まんを食べ合うような関係に
なりましたのでどうぞ宜しく

はじめて水泳を教わった日
底がないプールは
どこまでも青色だった

庭にたわわ
はっさくの実
どれから落ちるか
明日死ぬための今日

澄んだ青の中
深く息を吸込めば
体が風だった時の事
思い出せるような気がする

足首の上の
しっとりとした大丈夫が消えずに
君の重さがずっと続きますように

ガラスで出来た金平糖
こぼれ落ちるは夜の街

藍色を抱く
どうか貴方の夜が
少し寂しくありますように

他人の落とした折りたたみ傘で
過去の優しさの死に気が付いた

ハイビスカスみたいと君が言った
花
あたし名前を知っていたのに

あの日見た花の名前は知らぬまま
過ぎゆく君に霞む花の香

はじめて聴く君の寝息と秋の雨

きりんきりん
麒麟は首が長くって
見てみたい首が短いきりん

つま先に冷え性
鱗めいている
金星に酸性雨降るとか

爆発のあとの耳鳴り
舞浜の、それも花火の
ものだとしても

対句のように
あなたに返事を返すとき
惹かれているわ
冬の夕暮れ

喉の奥
込み上げてきたなんらかに
お前の名前をつけたから吐く

オーダーメイドの夜に
署名するためのペン

冬夕焼いっせーのせで飛び降りて

夜の雪に俺には兄がいたと知る

また道を間違えたふり冬銀河

海のおわりがわからなくて
それだけがわたしの救いで

「たぶん」の中で生きています



水晶は手提げ袋の中にあります

「いつかさよならだよ」
囁きはいつも子供の声で

その人のやけどのことを
聞きたくて
毎日違う話をしている

訣別
   の
  におい

    冬

校舎よ、デカい、
お前にしてみりゃ
秋の一日。

０時前後の秘密の会話
羊を数えている心地

あと何回
この信号が青になれば
あなたは来るんだろ

藍色を抱く
どうか貴方の夜が
少し寂しくありますように

ハイビスカスみたいと君が言った
花
あたし名前を知っていたのに

はじめて聴く君の寝息と秋の雨

どうしても猫背で鰯雲が飛ぶ

湯豆腐の角をはふはふする平和

月は
まだ打ち上げ花火の音を知らない

まばたきが
わたしの中に染み込んで
まるでほどけてしまった時間

凍て土に
生えた右足左足
　　　また明日
　神話を作ろう

漁火に
本冷えて
本積んでも冷えて

てこの要る愛はいらない
まだきみは映画以外で泣く
ことはなく

ひっついて大学棟の中にまで
森の触手のような
落ち葉が

半袖で風をしのいでいる人の
クレアチンリン酸の
はらはら

ぬいぐるみを無数に
売っているのだが
愛でられている終末時計

つま先に冷え性
鱗めいている
金星に酸性雨降るとか

爆発のあとの耳鳴り
舞浜の、それも花火の
ものだとしても

頭痛から距離をとりつつ
花ひらく金木犀のたまり場
夜の

表面を焦がしてほうき星が来る
炊き込みご飯固かったかな

ぬいぐるみは
ぬいと略していいらしい
ぬい、かわいいね
鵺もかわいい

ヒールから平らな床へ慣れてゆく
はるかに捨てる
バラストの水

成人女性の一日分の鉄分を、
のむヨーグルト
明日は新月

青年の皮膚のかんじが撫でている
古代生物図鑑
ぶ厚い

どこかで吸った
酸素分子を加工する
イチョウの枯葉
カフェを出ていく

風邪のためついばむように
水を飲む
治ったら紙ひこうき折ろう

終電が駅を寝かせてゆくように
帰ってしまう
やさしさのこと

引用がうまくいかずに
撃ちもらすあなたの欲を
アボガドの種子

好きなものが黄身と
白身に分かたれていると
伝えているし解って

葉の枯れる香り
わずかにあるような
冬は寂しい顔をしてみる

本当の
さよならはさよならなんて
言えなくて
急に寒くなる冬

母看とる夜も変わらずすく腹の
白米美しく輝いて

息白く体内にある小宇宙

にしびスルドイ
産まれてこのかた耳がある

おばあちゃん
お花いっぱいでよかったね
きれいだよ

飲み込んだ言葉がいちばん大事

じょうずじゃない喪主のことば

おばあちゃんの近くで
眠れなかったけど
眠れなかったから

おばあちゃんをかこんで
なんにも言えなくて
あ、つめたいってだけ

いわない
なかない
すこし閉じて

死体が眠る足元を忘れたくて歩く

トイレから帰る
反対側だよ、はるたん

おさがりの旅行かばんよ秋の草

赤蜻蛉文字の小さな同人誌

ほろほろとひかります
釜揚うどん

構え低くラガーのしりの
震えている

空から降りたことのないひとは
踊る風の靴下の
可愛い柄を知らない

人の嘔吐物をなめている
野良猫をみて
私はお母さんになる

よさよさと浮いているワンタン
スープの中にも君の亡霊を見る

深海魚なもう一匹の私がいる
というより ある

猫の体温を借りたい

明日こそ鳥になると思ったら
きっと乗り越えられる気がする

パキラが
水を吸ってくれて
助かる

くるぶしまでしか
海を知らない

夢で三年過ごした後の朝

青ペンで解いて追試と告げられる

ここまでをプロローグと仮定
表面張力

わたしたち陶器みたいに遺族です

さん付けをやめたい
ポインセチア買う

子の骨は軽くて紋黄蝶は飛ぶ

夜の雪に俺には兄がいたと知る

君は去り聖樹はここに立っている

懺悔室出る一輪の寒椿

コンビニの弁当北風の帰り道

秒針と心音と溶けゆく雪と