小指で契ったはずなのに
注意深さが差異の目切り

ぷつぷつ途切れるラジオから
口ずさめない思い出

怒ることさえ忘れる
哀れな脳細胞を
かわいこぶって食べたい

酔っ払いたちが遠くで騒いでる
トラックもいる
よく眠れそう

然し言葉はデリケエトだ
記した文字の通りにしか

息ができない

定義だ、瓦解よりも先に瀕しては
秒針を貪る廃残の息を識る

終戦日
彼女はヨーガに行きました

雨粒のひとつひとつに世界あり
友の誤解を解きかねている

七変化私は滅びるまで私

失踪の


夜の国道濡れる梅雨

紫陽花やポパーの非決定論

タチアオイ
猫が轢かれた方を向く

目的へ歩かない日
風景は背景ではなく
余白は満たされて
こどものころの世界

身体はアバター
世界はゲーム
動いているのは景色の方
ホントはどこ？
起きて！

プロメアは投資
カレーは消費
キャバクラは浪費
りあはセクシー
ゼクシィかな

心に花が咲いたら
服に咲いた
部屋に咲いた
窓の向こう
ピピちゃんが飛んでった

結婚前に離婚後を話し合えば
離婚しないってジンクスある？
とプロポーズ前

初体験も結婚も競争
老化と死亡は遅い者勝ち
自殺は衝撃勝ち
天国は順番待ち

人生はオセロ
不幸と幸福を引っくり返すゲーム
黒でもいいよって愛

愛はオセロ
好意と憎悪が引っくり返るゲーム
黒でもいいってゆるせば白

笑う傷から毀れる言葉
認めたノートめくる視線
刺した三時を食べた三日月

虹の内側がわたしの少年期

ペットボトルに口紅がついている
君は秋田にいるのに

飲み込めない唾液に
生物が巣をはる夜、
鏡文字の反射を
唇で拭う。

ケンタウロスの住む森に
月は必ず立ち寄って
あの子の涙を花に歌う。

得体のしれないウイルスが
脳の細部に住み着いて
 家賃も払わない

言えないそれも、あれも
扇風機に録音完了
かぜのたよりを放送する

オジギソウの一日は
主のない部屋に鍵をかけて
伸びした爪で宇宙の星をかく

小さな明かりの影
教科書も書類も黒いよね
この色何色夢の色

夢の想像、未来の創造
心の中は時限爆弾
走らなきゃ
目の奥にレールを

迷彩に弛まぬガラスを嵌めて
ふふ、風を切ってよ

予測変換の一番最初の言葉って
継続の証だと思うんだ。

ぷつぷつ途切れるラジオから
口ずさめない思い出

怒ることさえ忘れる
哀れな脳細胞を
かわいこぶって食べたい

怒っていたのに
思わずおはようなんて言う
自分を半分愛してしまう

梅雨寒に
紫陽花だけが
堂々と咲き

海月、そして上昇下降するすべて

あの夏の記憶に紫陽花がいない

夏みたいな春の日
やめたバイト先に
じっと並んだ綺麗なケーキ

酔っ払いたちが遠くで騒いでる
トラックもいる
よく眠れそう

世界の意図を汲み取らんと、
その瞬間々々を
幻想のように描きつける

然し言葉はデリケエトだ
記した文字の通りにしか

息ができない

治りかけの傷口と自尊心を現像

プリント一枚如きの色気

零話から始まる叙事文や皐月

車窓から月光漏れて
半ページ分だけ明るくなった小説

母の悲しみは
お昼唐揚げの隠し味
服にシミ二つじわじわ
ボケッとレモン汁

首斬りのように
差し出す首シャワー

越えられない壁は確かにあり
君の触れたことない臓腑の熱さ

くだらねえ
言葉ばかりを紙魚にやる

夜の空切り分け君にひとかけら
渡すかのごと
羊羹を食う

自らを偽った日の
脇役に添えられるための
千切りキャベツ

雨粒のひとつひとつに世界あり
友の誤解を解きかねている

七変化私は滅びるまで私

もう誰も許したくない
透明なビニール傘に
張り付く葉脈

紫陽花は幾何学めいて
詩不要論
話す後輩の手の甲あたたか

ロクロをひく
茶碗のじかんを
指にため

短夜や整形前の右まぶた

なで肩の人が刺蛾を叩き落とす

失踪の


夜の国道濡れる梅雨

コンタクトレンズの狂女梅雨の星

タチアオイ
猫が轢かれた方を向く

目的へ歩かない日
風景は背景ではなく
余白は満たされて
こどものころの世界

身体はアバター
世界はゲーム
動いているのは景色の方
ホントはどこ？
起きて！

人生は超大作映画
あの人も愛すべきキャラクター
神様！
リモコンちょーだい！

りあしゅきみそしる
りあの表情はパプリカみたい
詩で口説かれた３年め

可愛い
何番めだと思う？
一番め！
愛せるって書いて可愛い
六十億通りあるね

今歩き？
ハルキだよ
結婚してもハルキだし
死ぬときもハルキだよ
一緒に歩こ！

初体験も結婚も競争
老化と死亡は遅い者勝ち
自殺は衝撃勝ち
天国に順位はない

愛はオセロ
好意と憎悪が引っくり返るゲーム
黒でもいいってゆるせば白

笑う傷から毀れる言葉
認めたノートめくる視線
刺した三時を食べた三日月

夏の風うけて顔から滅びゆく

虹の内側がわたしの少年期

満員電車で大欠伸
弱冷房が心に染みる
すし詰めの車内で
一人ぼっち

世界の変化を期待して
望遠鏡をぶっ壊す
そして僕は知る
星々の走るスピードを

あなたの瞳には
砂嵐が潜んでいる
見つめ合う度
新たな旅が始まる

ペットボトルに口紅がついている
君は秋田にいるのに

勝手に友達に追加された
知らない人
野村澪

電子レンジ
ボンといいたり出てきたは
埼玉型ののハンバーグなり

飲み込めない唾液に
生物が巣をはる夜、
鏡文字の反射を
唇で拭う。

雨の尾っぽに巻き付いて
ついに乾いた庭を濡らす午後
華奢な声をそこに埋める

ケンタウロスの住む森に
月は必ず立ち寄って
あの子の涙を花に歌う。

得体のしれないウイルスが
脳の細部に住み着いて
 家賃も払わない

言えないそれも、あれも
扇風機に録音完了
かぜのたよりを放送する

赤旗をふる幼い私を
見かける帰り道に
使い古した言葉で髪を結う

オジギソウの一日は
主のない部屋に鍵をかけて
伸びした爪で宇宙の星をかく

土踏まずと地面の間に飼う
小さな私に与える餌が
また、底をついてしまった時

私を指差し私が嘲る
私が哀しむ馬鹿みたい
私を笑い飛ばしてやればいい

舞浮かぶ
 三本の足 鋭い爪
あ、右に左に流されて
 ゴクと飲めば
登る白

迷彩に弛まぬガラスを嵌めて
ふふ、風を切ってよ

眼を殺してイヤホンを挿す
昨日も今日も、そして明日も
在り続けるただ命綱

予測変換の一番最初の言葉って
継続の証だと思うんだ。

秋麗お釣りが手のひらに落ちる

短夜や整形前の右まぶた

失踪の


夜の国道濡れる梅雨

コンタクトレンズの狂女梅雨の星

タチアオイ
猫が轢かれた方を向く

目的へ歩かない日
風景は背景ではなく
余白は満たされて
こどものころの世界

夏の風うけて顔から滅びゆく

虹の内側がわたしの少年期

ペットボトルに口紅がついている
君は秋田にいるのに

怒っていたのに
思わずおはようなんて言う
自分を半分愛してしまう

いかなごのくぎ煮が
おいしいなんて言えない
明日の弁当が
予測できるから

遅く起きた朝
すっきりするどころか
喪失感でいっぱいだ

海月、そして上昇下降するすべて

あの夏の記憶に紫陽花がいない

夏みたいな春の日
やめたバイト先に
じっと並んだ綺麗なケーキ

酔っ払いたちが遠くで騒いでる
トラックもいる
よく眠れそう

私の言葉は硝子細工だ

車窓から月光漏れて
半ページ分だけ明るくなった小説

泣くような理由がなくて
真冬日の水道管のような涙腺

母の悲しみは
お昼唐揚げの隠し味
服にシミ二つじわじわ
ボケッとレモン汁

現代文の勉強法
分かんないよと問いかける
「独りで悩め」
迫真放棄の中島敦

松は斜に構えてて
　　　空腹で話す

終戦日
彼女はヨーガに行きました

学校は病院のよう
白塗りの校舎に白き腕の少年

若者は明るく生きてゆくべきだ
こんな世界でどうやって

紫陽花

くだらねえ
言葉ばかりを紙魚にやる

夜の空切り分け君にひとかけら
渡すかのごと
羊羹を食う

自らを偽った日の
脇役に添えられるための
千切りキャベツ

雨粒のひとつひとつに世界あり
友の誤解を解きかねている

もう誰も許したくない
透明なビニール傘に
張り付く葉脈

紫陽花は幾何学めいて
詩不要論
話す後輩の手の甲あたたか

人はきっと学ばなければ人を殺す
『荀子』抱えて登る階段

短夜や整形前の右まぶた

なで肩の人が刺蛾を叩き落とす

失踪の


夜の国道濡れる梅雨

紫陽花だ
笑窪で骨はうごかない

タチアオイ
猫が轢かれた方を向く

りあしゅきみそしる
りあの表情はパプリカみたい
詩で口説かれた３年め

きゃわわ！
俺の方がきゃわわだもん
えちち！
君の方が
なあに？　しょぼんぬ！

待つだけで来る日時
少しずつ死んでいく独身
切り揃えられていく生活
髪伸ばす

今歩き？
ハルキだよ
結婚してもハルキだし
死ぬときもハルキだよ
一緒に歩こ！

将来有望だから
モテモテになっちゃうから
ドヤ顔する練習しててね
今日は寝る

花束のたえない街よ走り梅雨

夏の風うけて顔から滅びゆく

虹の内側がわたしの少年期

満員電車で大欠伸
弱冷房が心に染みる
すし詰めの車内で
一人ぼっち

弁護士も半袖になる夏

ペットボトルに口紅がついている
君は秋田にいるのに

勝手に友達に追加された
知らない人
野村澪

歯磨き粉ちゃいろ染まった
朝食のオレオがほほに
挟まってたから

雨の尾っぽに巻き付いて
ついに乾いた庭を濡らす午後
華奢な声をそこに埋める

掃除機のゴミの中で光る、
クリスタルビーズに　
少しのときめきを感じる

オジギソウの一日は
主のない部屋に鍵をかけて
伸びした爪で宇宙の星をかく

土踏まずと地面の間に飼う
小さな私に与える餌が
また、底をついてしまった時

光だ少年だ滲んだ
キーン
形成し幾多の丸で終わった

迷彩に弛まぬガラスを嵌めて
ふふ、風を切ってよ

詞も黒鍵も無くたって
いつでも僕を肯定する

体が、心が、音が
そして君が　僕を生者にする
とても心地良い耳飾り

違法アップロードに花束を。

夜の空切り分け君にひとかけら
渡すかのごと
羊羹を食う

もう誰も許したくない
透明なビニール傘に
張り付く葉脈

紫陽花は幾何学めいて
詩不要論
話す後輩の手の甲あたたか

タチアオイ
猫が轢かれた方を向く

暮れていく空が好き
燃える梢や花吹雪
移ろいゆく季節が好き
少しだけ怖い約束

回遊する僕ら
浮遊する雑踏
ノイズの海に価値を見つけて
きらめく彩り
華やぐ街

赤旗をふる幼い私を
見かける帰り道に
使い古した言葉で髪を結う

床でうねり広がる、
岩石の角で香を焚いて
眠りにつく卑怯者をこちらへ招く

迷彩に弛まぬガラスを嵌めて
ふふ、風を切ってよ

秋麗お釣りが手のひらに落ちる

夏みたいな春の日
やめたバイト先に
じっと並んだ綺麗なケーキ

一年後に見た白黒写真に
色を塗れなくて泣いてしまうのだ

平成やサイダーの泡消えにけり

車窓から月光漏れて
半ページ分だけ明るくなった小説

泣くような理由がなくて
真冬日の水道管のような涙腺

初夏と呼んだらうれしそうだった
真冬に建てられる観覧車

終戦日
彼女はヨーガに行きました

学校は病院のよう
白塗りの校舎に白き腕の少年

もう誰も許したくない
透明なビニール傘に
張り付く葉脈

紫陽花は幾何学めいて
詩不要論
話す後輩の手の甲あたたか

人はきっと学ばなければ人を殺す
『荀子』抱えて登る階段

短夜や整形前の右まぶた

梅雨寒の妊婦の腹も総毛立つ

桜桃忌落ちた椿は変色す

梅雨寒や金色夜叉をつれ歩く

なで肩の人が刺蛾を叩き落とす

失踪の


夜の国道濡れる梅雨

紫陽花やポパーの非決定論

タチアオイ
猫が轢かれた方を向く

結婚前に離婚後を話し合えば
離婚しないってジンクスある？
とプロポーズ前

虹の内側がわたしの少年期

もう買いね売り場に屈し
アスパラガスや

ペットボトルに口紅がついている
君は秋田にいるのに

勝手に友達に追加された
知らない人
野村澪

予測変換の一番最初の言葉って
継続の証だと思うんだ。

違法アップロードに花束を。