風邪をひいた恋人が 「好きにしてて」と言うので ずっと傍にいた
欲しいものは口実です
金魚 餌をあげてももう充分と 見向きもしない 昔の男みたい
「好きとか言われても困るよ」 とか、言われても困るよ
貴方の心が好きだけど 貴方の体が近くにあることが 何より重要なんです
蝶のように舞う 蛾として生きる
「泣けば許されると思うな」 「許されないから泣いてるんだ」
こころ 見えないのに 痛いね
火がついたのは 恋心だったのか 闘争心だったのか
泣くふりをしたら飼い犬が 心配そうに寄り添うので 本当に泣いてしまった
私の心の澱に触れて あなたも沈んでくれますように
君が好きだ! 宇宙まるごと壊したっていい
この手紙を最初に見つけた あなたへ もっと早く出会えていたら
餃子の皮に包まれて 醤油の海を渡るのだ あの子の真っ赤な空洞へ飛び込め
振り向くと 「昔の私」 のお墓が並んでいた
入道雲の中に入って クリームソーダを飲みましょう
約束をしましょう これは一種の呪いです あなたを縛りつけて離さない
言葉では言い表せないけど、 言葉じゃないと伝わらない
服を着替える 昨日の自分を捨てる
ベッドの奥に、 まだ昨日の私が沈み込んでいる
新しく好きになったもの、 昔から好きだったことにしたい
引いた潮はどこへいくの? 誰かの涙になるんだよ
あなたを愛しています 私の言葉で傷ついてください
愛について語ることはありません このクチナシの花をあなたに
ここではないどこかを探して どこにも辿り着けずにいる
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