栞を挟んだまま眠っている 本のような日々
八月の 冷え過ぎた部屋で飲むホット 冬のほうがあったかいね
暇がカレンダーを埋めているので あなたには会えません
雲一つあること 空なら晴れ 心なら曇り
ジンジャーエールの海に浮かべた 氷で出来た短命の大陸
トンネルをストローにして 僕を吸い込む未来の切れ端
人間という いずれ死ぬ病
ばちんと 初めて電球が切れて この町での暮らしが 部屋を照らした
湯上がりの風だけを着る ワンルーム
扉に未来を飾りつけたら この不自由もそこそこ愛おしい
おかしいな 時間が解決してくれるって 聞いていたんだけどな
カーテンを開けた時 誰かの朝になりたくなった
蝉が鳴けば 桜が咲けば そういうふうに わたしが居ればを見つけたい
空に浸した指の隙間から 夢がこぼれて 頬に まるで涙のよう
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