透明になるまで干からびた 砂漠の砂にも夜があること
階段を踏み外しかけた足先の 寒気ばかりを覚えています
こんなもの 早くどこかへ捨ててきて 海にも行けない夏のことなど
夜明けまえ道の枯れ葉の細胞が 死んだ音で目が覚める
安心はいつも枕の中にあって だきしめたいからうつ伏せで寝る
溶けかけ氷の銀色と 沈んだまつげの先の光が おんなじ風になりますように
懐中電灯のスイッチ 探してもどこにもなくなった 耳のうしろに怪物がいる
風量2の暖房に揺れる花
駅のホーム ベッドに残った体温のこと
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