性愛が貨幣みたいに傷だらけ
天の川夢中で開けたドアのこと
初夏の追いかけないと死ぬ電車
さくらばな水の行く末を見ている
這うように雨をあつめて春の泥
ソリティアの人生ぽさが怖いよね
さくらさくらもうずっと頭が痛い
咳が出る 手が遠くにある
教養ジャンケンしようぜ ジャンケンをして 教養の深い方が勝ち
坂の下で強い小鳥を撫でている
憂国が足裏にじっとり育つ
東京で費やしている日々だから 本気でギューってやるとつぶれる
晩年はでかい猫とかあったかい
柳のように枝垂れている一行詩 です
友だちを作り続けている宇宙
ポエジーが天井裏で死んでいる
明け方の良い川が語りかけてくる
飛行機が見えるね もうままならないね
人の海、僕はこれから帰ります
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