マグマのような哀しみが 私をそっと尖らせている
下校のチャイムから 匿うような前髪
矢のように裂いて、 真っ白な月は目尻に添えて
輪郭を求めています あなたに触れられて 曲がったままのまゆ毛
閉じ込めておいたんだ、 さなぎの中へ 光が朽ちぬように
瞳を護って育つ雨雲
場違いな痛みよ。 不甲斐なくって雨を握った。
さなぎが弾けて、空を生む羽
絡み合う視線で あやとりをする私
手のひらにすくった悲しみは 私の形をしているね
そっと打ち明けるように 夜になる
私のもの わたしのもの、 って叫ぶほど、 離れてしまうものがある
瞳から光がこぼれる季節
かかとから私が消えてゆく浜辺
これが夜明けなんだと 伝えるみたいにシャッターの音
どくどくと、私の運命刻まれる音
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