赤ちゃんの姪が笑って 幸せが喉に詰まって どうにかなりたい
ぶどう酒を飲む日が来たら 幼少の憧憬ひとつを おつまみにする
通学路の 団地の壁の木漏れ日が 私の小さな死を陰らせる
骨のない傘になりたい 雨の日のくらげは寂しい 寂しくなりたい
寂しい日に食べようとして 買った飴 本当に寂しい日か 今日は
保健室登校 つって 保健室じゃなくトイレで 泣いていました
嘘つき とさえ言えなくて 飲み下す 私の怒りは私のもので
共感も理解も微笑で拒む ひとり 雨の水族館はきみだけ
美しい名前をしているきみのこと 叱る教師のありふれた指
望月のころ 花の下 戦場で 埋められていたひとたちのこと
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