総統の痔の話する 自決 夏
往路来て旅行記おわる杜若
わけのわからん詞書かよ髪洗う
風薫る額のあたり怒っている
若楓揺れる投げ入れ スクショする
車窓見る人のうなじの雷の予感
はるさめを待つ美術館る・こるびゅじぇ
十二使徒ストローに飲むアイステ ィー
芍薬の海馬を鈍器と思うまで
春機械 夢に出てきた大根畑
鼻筋の油ぬぐえよ朔太郎忌
欲界のざる蕎麦旨し春のどか
柏餅噛む 密告をした人のこと
鉄仙がひらいてひらききって悪
奥付の元号変わる毒鈴蘭
黒人のハーフパンツや花祭り
菜の花の茎三千の切断面
菜の花の群れ踏む老爺ラカン読む
チューリップ腐りはじめた時に夕
ホームのゴミ箱に 春 苺のクリスピードーナツと 人差し指が3本
網棚に新聞五つかぜひかる
春宵の二千年後の月二つ
春霞一振り平家物語
いぬふぐりヒールの人が咳をする
八重桜 体言止めのようなキス
菜の花や2.5km先の便所
春深しシェイクスピアの半月板
春眠よ兄が誘拐される前
詩
俳句
川柳
短歌
アフォリズム
全種類