一次選考通過作品
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たましいの 表皮を剥いていくように 脱がされるからわからなくなる
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はるじおん はるじおんと 言うばかり
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信号を待てば彫り出すようにして シャツの袖から風すり抜ける
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遅い馬えらんで殺す 柳の丘でふたり つつがなくふたりの球根
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白板のマーカー跡すら取れず春
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将来のことを話すと するどくなる わたしの知らない家族の鎖骨
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はじめての土地 すこし眩しくて うまく歩けない
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蛍烏賊多分一生無理難題
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ドリンクバーは どこか不衛生だけれど キスしたこともあるし大丈夫
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ドップラー効果みたいな憂鬱で 皐月デニムの青年が立つ
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落丁とペン 天国の階段をのぼりきったら 泡風呂がある?
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霧雨の公園で輪になっている あれは全員次男と思う
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でもここは近道じゃない 「地下道」を「ちかみち」と読む 雨の日の朝
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少女として 生きていられる目にうつる 常夜灯だけふくらむ深夜
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トゥクトゥクに 乗ればトゥクトゥクした気持ち
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ゴンドラの空気を纏う卒業生
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ナプキンの白さの精度 血が垂れるからには 傷があるだろうけど
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鉢植えの下に隠した鍵に似た 気持ちを母は気づかず死んだ
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心療内科くらいのマクドナルド
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桜蘂降る 扉 軋んで 不在証明
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明日と古代同時に存在するツバメ
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滑り台の韻律のまま靴をぬぐ
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どうしても君が遅日の書庫にゐる
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月明かり 私の猫は闇に溶けやすい
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花冷えに主題のファゴット シンフォニー
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春の海待ってください砂に書く
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交渉をチューインガムで 終わらせる
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梅干しをひっくり返す ひとつずつ そういう手間がわたしをつくる
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プールの底は 真昼をうつしだしていた 正しい弱さを 知りたいよ
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黄身ふたつ双子でできた目玉焼き 長男に塩次男にソース
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細胞は緋色になって木になって 夜鷹になって空を目指した
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モビールを引きちぎったら春の雪
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遠く母子 昔 昔の 春霞
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彼女は猫を、両手で抱き上げて、 「さよなら」と名付けた。
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愛に戦争 馬酔木の雨は目に染みる
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勝ち負けの責任みたく複雑に あの橋には壊れてみてほしい
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責任があるから立っている四月
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カーテン、カーテン、 かぜにゆれても
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花の雨骨の髄まで信じます
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幸福を知らぬ僕らのように 深海魚は滴を知らずに泳ぐ
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一次選考に通過した最新60作品まで表示しています。 それ以前の作品は 作品検索 からご覧ください。
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