一次選考通過作品
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ささやかにきらめく来月再来月 飛ぶすべはまだいくらでもある
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きみとファミレス プリンの月がうかぶ ひとさじひとさじ 時は流れる
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白南風に 押されて駆けろ 麦帽子 ペトリコールの 影を残して
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ほの濡れた白いタオルで皿を拭く
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陽気な泥棒が風鈴を盗んで 三日たっても 残った鈴の音に 猫はじゃれついている
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文字は産道を経る子のごとくして 丁寧なあとがきの暗唱
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目に見えぬ霧雨の日の 平坦な湿り気が ふと頬に触れくる
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口の中の 錆の味の硬貨 飲み込めやしない 吐き出していい場所もない
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太陽を交換すれば秋が来る
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八月のカメラロールの青を見る
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月見バーガー 月が綺麗が告白ならば 月が美味しいは なんだろうね
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ひとりぶん空いた ソファーの退屈が 無関心へと擬態してゆく
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誰もきみを疑いたくはないんだよ ウォッシャブル・リネンの清潔さ
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蚊柱の中へ顔から入っていき 二人で面影になりましょうよ
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心の模型は心もとなく 大日本麦酒株式会社 分割
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けいとうか 夢が狂ってしまってきもちい
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スーパーの精肉部門に会いに行く かつて鶏だった一枝
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ぺちぺちとよんでる チャック袋には きんきら金の砂利を詰めてる
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テニスボールに秋雨が染みている
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銭湯のシャワーは壁に固定され 誰もが同じ高さでうつむく
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磨り硝子ごしのドナドナ聞く夜の 他人の故郷はみな湯気のなか
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愛しさだけモンタージュして 余白は深爪で掻いた
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わたしへと海はたびたび ならされて すみれのような耳を見せたい
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人柱の清いたましいに見立て 林檎の芯をスケッチしてる
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十六夜の職員室へ返す鍵
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盗作 透かしても楽になれない
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HALOから実家から月から九月
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雨ばかり続く世界で陶製の ひばりを胸に住まわせている
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急いで、と子の声あって 点滅を抜ける子も わたくしも彗星
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先頭の車両はすいて 一人分の夕陽が隅の座席にすわる
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陽炎が アスファルト に居座るので 仕方ないから 風に秋を探してもらうよ
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月の東京音姫の音がする
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綿の実や二十個ほどの青き静謐
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チェ、ゲバラが 背中を押している ちょっと待ってよ 相手を間違えています
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しゃんしゃんと落ちる前髪 はつあきに 鋭くなっていく夜の語尾
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太陽を壺につけ込むさみしくて
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人類の最大の発明は神である
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キャサリンに ザルディ、ミシェル タオにリュウ 日の丸ケアを支えてくれる
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ポケットに手を突っ込んで、 青空を掴む。
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ジャイアンと呼ばれて 明日は大夕焼
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