一次選考通過作品
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生まれつき フィッシュボーンの許嫁
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再会は息が吸えないほど残暑 あっさりとドミノは走り出す
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バナナ食べるよ 1メートル先を見つめたいから
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プラタナス逆光に立ち この夏の たぶん忘れてしまったことも あるだろう
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丸の内の階段 いくら駆け降りても春
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お疲れと 会えば言うしかないように 水仙は咲く 会ったから言う
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おいとくねー ネタバレおにぎり
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生きるのに つかれたことと 死ぬことのあいだに流れる 川はいっぽん
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あほになろうかあぽかりぷすか
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七月の部屋に 埃がかさなる 掃除をしていないから 這うような雨雲
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再会は信号のそっちとこっち。 三十年の光集まる。
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パレードの終わりのように笠地蔵
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いきるとは爪先を死へ向けること あるいはビアガーデンの夕風
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換毛期 敬語は使いこなせないようだ
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かぐや姫と同じ今日がバースデイ 蓬莱の玉の枝だってきっと貰える
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隣人のアラーム鳴っている小暑
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ラングドシャを食べたような恋 梅雨の町から
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馴れ初めは 銀の葡萄の噛み心地 くだらないことばかりをやろう
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アイビーのツルみたいな絆だけ おじいちゃんとは繋がっている
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あまりにもさみしいばかり 言っていて 舌の先から ちょうちょうになる
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並ぶ歯を眺めていたら 着いていた駅にまた矯正の広告
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キスが速い季節が来た
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ナップサックの片隅で 越冬した蜜柑を 発掘した朝 もう梅雨明け
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蝙蝠ごと天然記念物の洞
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スポンジは まだ固いまま 「ちゃんと食べてるよ」 と送った夜
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助けてもまだまだまるい五角形
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横断歩道の真ん中でさよならを すればもうじき星が降る夜
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箪笥より服のはみ出て玉蜀黍
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怪人は哀歌 アジサイどこまでも
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ゆーことを きーてるひとの ゆーことを きーてることが 所属すること
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頑張りをベッタリ貼ると 多少汚れる
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蜜蜂の甘いべた付き 半夏生
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気晴らしに植物になる枯れてみる
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アネモネをいつか挿したい感情が 花瓶を花瓶たらしめている
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シャープペンシル 木の机に突き 立てて立つと 墓標である
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口紅を塗り直す間をください
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ゼリーから摘出されていく何か
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カルピスにいくつか夏が 混じってる
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花吹雪喧嘩に手話が速くなる
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雨で割る酒の底に ふるさとの匂いかすかに
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