一次選考通過作品
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思わず手に取った トマトの傷跡が 友人のそれによく似ていた
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玉ねぎを剥けども剥けども 世界にはたどりつけない暗夜の厨
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カルキめく僕ら ラムネを分けあって
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夏雨の降り続いてるマップにも 増えてやめないヒト科ヒト属
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こんなにも躑躅は群れて わたしはひとりでいたいと思う
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ハイヒール低くメイクも淡くなる 緑色のものが増えていく
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さみどりの鍵を砂丘に埋めている 少女の靴下湿ったままで
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換気扇とめない 今は幸せなふりをしてても 許してほしい
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美しい不時着を経た手紙から ときおりカワセミが飛翔する
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ノーズシャドウ濃くして望遠鏡 割れる
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視聴率0ぱーせんとの恋でした
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ハシビロコウ 灰色ブチハイエナ 後期高齢者の 妻 愛すべきものたち
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白亜紀にグリーンダカラがあれば
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春の野原で青空みあげ こんな終わりが良いでしょう
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前の人の Suicaの残高少なくて 海から帰るところ とおもう
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タテの4 花に喩えてみてもよい ヨコの4 その終わりに雨は
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ミッキーを悪者にして返り咲く
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りっか ぜんそく くすり リボンへとつづくことばは さらわれました
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自転車がふらつくのは 五月晴れのせい 青空切符を切ってください
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ドローンはペテルブルクへ麦の秋
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贋作のひまわりなどを部屋に置く
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さようならまた会いません 枇杷ゼリー
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八月のショートケーキのような脳
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陶器店更けて少女になる取っ手
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日焼け止めをぬると いちまい遠くなる 喧騒、わたしはちいさな鐙
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ジャズの雨浴びて歩けば信号の 点滅だってスウィングしてる
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一晩に尽きてついやす人生の 産声はピアノでやりなおし
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灯台で懐中電灯振るように あなたにはわたし 時々見えない
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ひとつひとつの扉に割れていく鰊
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ああしたいこうしたい日の桂むき
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夜はきっと空の病気で きみの病気でもある その度わたしは眠る
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塩味のユダのくちびるエゴの花
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バス同士の挨拶新樹の坂道に
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割れる時 繊細になる透明な グラスで今日もお冷を渡す
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ゆうれいは helloが遅れて聞こえるの ケーキが余る夜がひさしい
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親不知の里親を さがしてあげたい
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生まれたての子牛が たんぽぽに鼻先触れて 刺されたみたいに飛び跳ねた 春
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カトラリーぎいんと落ちて死後
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海を埋め夜空がぬるい街に戻り 小鼠はいつミッキーになる
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ポストにはエアメールあり夏館
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