一次選考通過作品
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鉄道草そら映してるゲバラの眼
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帰るなり飯を求める弟の 獣としての毛並みつややか
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福音になりたかったね、銀木犀
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晩夏光 小雨に死後の匂いする
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秋風と共に 呼吸するカーテン 連休で編み上げるマフラー
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秋の昼きみのピクルスまで食べる
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眠りの 百合のように白い 黄金虫
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言霊について話をした 話すたび神様が増えて 病棟は夜通しあかるい
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傷付いた鱗みたいだ きらきらと色の異なる瓦が光る
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舌を空に差し出した 磨り硝子の冷やこい味がした 掠れた笛の音がした
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いずれみな夢になること まっすぐな花束を 買ってそのままにする
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生きのびて生きのびている夜の底 蛇の脱皮をだれも知らない
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谷さんは仕事を放棄している、の 谷さんのかお 夕靄のなか
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マグ あなたの光り方を考える カップ 丸は狂わず描かれた
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中小企業庁って ゆっくり言ってみて
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鳥の巣は痩せてゆきたりこの冬に 君の手が持つ外国のグミ
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タクシーも道をまちがえ夏の路地
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ささやかにきらめく来月再来月 飛ぶすべはまだいくらでもある
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きみとファミレス プリンの月がうかぶ ひとさじひとさじ 時は流れる
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畢竟、親の言いなりです 夜長
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双頭の馬に戸籍を売るだろう そういう種類の予感に僕は、
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白南風に 押されて駆けろ 麦帽子 ペトリコールの 影を残して
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ほの濡れた白いタオルで皿を拭く
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葉脈をなぞれば枝の相似形 その手に、指に、冴える神経
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陽気な泥棒が風鈴を盗んで 三日たっても 残った鈴の音に 猫はじゃれついている
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不利になるのは楽しいね 卓球の球をとにかく強く打つ
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文字は産道を経る子のごとくして 丁寧なあとがきの暗唱
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おむかえがきて ひとごとになるでしょう
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目に見えぬ霧雨の日の 平坦な湿り気が ふと頬に触れくる
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口の中の 錆の味の硬貨 飲み込めやしない 吐き出していい場所もない
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周囲よし、秋の雲よし、走り出す
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鼻になった恋人がおり かんでやる
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QRコードから反省できる?
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にんじん切る たまにケーキを切るやつで
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それなりに生まれて 白露まで生きた
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太陽を交換すれば秋が来る
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八月のカメラロールの青を見る
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いってんごとん
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月見バーガー 月が綺麗が告白ならば 月が美味しいは なんだろうね
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ひとりぶん空いた ソファーの退屈が 無関心へと擬態してゆく
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