一次選考通過作品
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四月末 ジャズを流して 片づける セッションみたく お皿洗うね
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盗蜜をする蜂たちを眺めてた 生殖するか迷う春の昼
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英雄になるには あと少し 塩コショウが足りないですね
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ちいさい子は それぞれ鏡をもっていて おやの眼底に 無垢をなげかける
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友だちをすごく友だちだと思う 虹をまるごと見たくて走る
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四月一日の名の下に 嘘を吐いた者たちよ 閻魔大王から 苦情がきてます
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冒険はもうたくさんと 逃げ出した 君は輪舞曲の中で眠って
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死んだあと確認してみて わたくしの大腿骨の 「あたり」の文字を
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これがその白夜と おしえてくれました あなたはあわいの橋に立ちつつ
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スプーン一杯の静寂が 薄明かりの空を 待ちわびる
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嫌いな人が手を洗っている
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トランプを吐き出しそうな蟇
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今朝の夢を思い起こして持て余す 葉のそれぞれにしばしの滴
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たまごをぱちん、と ひっくり返す まぶしく、ない まで いるだけ
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小さな私は 熟れすぎた実の中にいた
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もう望みませんと伝えられたこと 子宮の裏の小さな渦に
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石筍の予定みたいな生命線
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she 五、欲、四季、 八、不、自由 her 肺色率を整える
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病院の廊下の習字 「生きる」 って るの字のまるに 小さな祈り
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生まれてくる性を間違えました 消えないポップアップ広告
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タイマーかけて 二人静を見ているよ
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ナタデココ食べてる夢の死刑囚
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雨も薄皮饅頭も 雪柳味の日
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美しい猫に見惚れて君となら 結婚してもいいよ今すぐ
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ローマ字をなぞる ぼくらの啄木忌
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うずくまる ときに瑪瑙の親として
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街のふちから風になる暮の春
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ハッカーの音信不通春惜しむ
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牡蠣啜る 世界は私のものにならないから
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夜の終わりに 詩の一行をまちがえて あかるんでいく遮光カーテン
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春Blah-blah-blah つまり愛してるって事
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大きな声で はなし愛たい!
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組版の単位に 歯があることを知る 春は梯子を つぎつぎ掛けて
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昭和の日卓袱台返す父の真似
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テトラポッド春の白さのレジ袋
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最後には見えない顔のぬいぐるみ 弟の部屋にはない色彩で
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バウムクーヘンの外側になるとき 必要なのは勇気じゃないね
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既読だしゼリーあまいし もういいよ
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フラクタル前 髪を吸い込む 目 尻私の恋を吸い込む 瞳
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おととしに落とした恋が歳をとり
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