一次選考通過作品
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鳥影に 遠くあなたを見上げれば その飛び方で燕と解る
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それぞれの家紋を縫おう バブーシュカ
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新しい毎日を覚える母 昨夜の私も忘れてる 空気が荒れ それも有れ 今在れ
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はつ夏のだれかは嘘をついていて ジェンガを抜くときのしろい指
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ボルゾイの華僑の女めくしぐさ
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外たぶん雪国 だよって言ったのに ピクトグラムは行ってしまった
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山茶花の膨らむような謝辞だった
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いろんな筆を洗って 溶けていく色に、にじむ 願望をみた
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月の夜兄の起伏のない怒り
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吾輩はネコである 処女はもう無い
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サイダーに溶かされていく 歯のような 奪われる者たちのしずけさ
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Suicaが馴染むスイカ忘れる ちょっぴり悲しい真夏 わーの体神奈川流れる
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かつ丼 でけた とろりと でけた ころもが ずるり とろけて でけた
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いやだった白鳥づくり 羽根を捥ぐ
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段々、っぽくなってく君を 黙って見送り、 青いね、空。
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夏のあいだの緑しばらく帰らない
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奥に沈んで、祭の、聞こえない森
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枝豆をつまもうとして黙られる
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連休の初日は雨のヒヤシンス
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とくとくとく ラムネ瓶が星の宙 溢れて繋ぐ ぴりからい河
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来世でもわたしは父に捨てられる
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わたあめはしあわせだって 焼き鳥の串は幸せだつて 齧られた鉛筆
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しないから動詞ではない戦争は
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白い手が ポワレのためのカトラリー
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こころには 他人はメスを入れられない どんなに病変していても。
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雛罌粟の花弁ひとひら 天球に翳せば 今でも夕焼けますか
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アルバムに眠る一曲シクラメン
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精霊船 ほんのり薫る百合の白
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プラネタリウムで微笑みながら 眠るのがほんとうの屈葬だから してみて
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裏側にあるのは うさぎ組でした
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桃に似た家族写真を託される
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どんかんなまま白玉を弄っている
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既知の海あたりで 既発表となる
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おやすめていない おやすめない秋思
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枝豆は運ぶときでもつまらない
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足跡が深くなっていくたびに 砂漠は広くて海は遠くて
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伸びてきた爪と口論になる
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「日傘」って 予言みたいに 言いました?
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親離れした親の顔 よく洗う
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汗の粒全部がわたし荒ぶる個
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