一次選考通過作品
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春の夜がやさしくて 「うつ」と調べる
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よく知りもしないで 咲きこぼれていた
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卒業の花束いつまでも飾る?
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誰の終の住処か ほぐれる蚊柱は
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春の掌にピレネーの城めく親不知
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萌え袖が似合う人でした 死因はカイコでした
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それは春の 風の抜け道 しゃれこうべ
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安全をたしかめたくて行く海を ブルーシートで覆う雪の日
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おわかれのかたちはひとの 数あって わたしはうたを歌ったりした
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あなた バイオリンだったのね
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水鳥の飛び立つようなお別れを 三月、余白だらけの昼間
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チャルメラが鳴った ぼくの胎教なのでした
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べらんだの風 に 吹かれている君は 撓まないえいえんの灯台
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賞状がPDFで配られる
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ぼくの瑪瑙 きみには菜の花をあげる
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一晩中 麻婆豆腐でうがいしろ
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魚卵だとわたしを思えば雪が来る
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弁明にビブラートとは乙ですね
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水面よりナマコのほうが柔らかい
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デフォルトの着信音のむなしさは かつて感じた羊水の熱
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ヴィレヴァンは 議論の俎上から降ろす
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どこかにあるはず靴下の楽園 また片方
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じっとこちらをみつめている ピーマンのなかの絶滅の渦
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言葉に縋る 声に縋る 顔の皮膚の凹凸にも縋る わたしは心がわからない
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握手して帰るビアガーデンへ風
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遠くまで歩いて三月になった
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ゆびさきは であうべくして であっても またはなれてく つつみこむため
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私の中にあなたはいるけど、 あなたの中にはキミがいる
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休日を彩る花としてパニエ 私はずっと私のものだ
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くしゃくしゃの思想と 花火を差し替える
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プリーツがシーラカンスの夜の雨
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辞め時が見つからないまま葉桜
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愛しい愛しい人もどき 声すらまともに出せないのに それが取り柄という愛しさ
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引き止めたいひと を 、ひきとめ くちびるの縁 から溢れ出すはなみずき
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オルガンに触れていい指春の闇
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セルフイメージが パキラのサボテンが 笑顔で寄り添ってくる
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花曇り まだ洗脳は済んでない
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八月のパウチに最後まで残る
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容れ物を疎かにして紙芝居
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浮寝鳥 水くれなゐに 薄暮の 心音
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