一次選考通過作品
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花弁の外に花弁 夏掛けの うすさに 瞑りゆく児童たち
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ここにいるだけで ひとりにも ふたりにもなれる気がする 海風撫でる
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六月水無月お茶合わせ 直角二等辺三角形
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この想い 言葉にすれば 夏蜜柑
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さくらんぼ洗う指先からわたし
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自販機の振るゼリー缶の 振るまえの 中身のようすの説の いくつか
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やわらかくときに冷たい春風を 抱きしめて君のかたちにする
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遊び足りるいつかが怖い全員で ブルーシートのふくらみを折る
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靴下が左右で違うブラームス
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クレソンをぱっきり齧る 身のうちの明るいほうへ 水は流れて
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東京のみちは皆まっ平で ぬかるんだ地下へとしずんでゆく
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月の裏でパンを焼いてる天使 花束を殴るみたいに抱きしめて 夏はまぶしい
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椎香る役に立たない志望理由
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晩夏容易くまるちゃんの 声変わる
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晴れ オオサンショウウオがいたらしい 水辺はおだやかになりつつあった
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キミのそのばらばらにした髪型に ボクはひどくこわれたらいいの?
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切り出したあげく別れは 持ち越して 牛乳寒天は今夜も固まらない
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すきな人のすきな人のすきな干支
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君がいつ 銃を捨ててもいいように ごみ箱を空にしておく、 今日も
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レモン買う 「何か」にてーこlした結果
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サイドミラーに 紫陽花と止まれの「れ」が 収まっている右折するまで
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地下道を土曜に弾んで歩いてる ひとに託してねむるよ私
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死してなおなめらかにある生命よ 鮮魚売り場は夢のあとさき
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おはじきを舐めて清涼感とする
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ころんでみられてたてなくなって 白い線だけまっすぐ伸びて
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雨あがりの郭公珈琲香って
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効率の悪い歩き方する犬と 川まで行って川だけを見る
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黒糖は 喉をぎろりと甘く過ぎ わたしは夏にすがりたくなる
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夏の風邪メールにすこし返事して
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木漏れ日を抱きしめる きつく抱きしめる 世にも優しい焼身自殺
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もうみんな死ねばいいのに もうみんな死ねばいいのに シフォンケーキ、ふわ
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嵐を追っていった子犬の毛の匂い
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雨音ともに さようならの音が降る
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〈均衡を崩していた時期〉 描かれた海の四方を光る額縁
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使い捨てレインコートに弾かれて また雲になる
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君のことあだ名で呼んだ ことがない 裸眼の方が あかるい世界
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小鳥来て洗濯物のよく廻る
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サロメより綺麗な耳を取り揃え
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夏服で銃創痕の祖父の腕
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迷いなく燃え尽きてゆく乳歯の火
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