幽体がわたしを去ってゆく夜は 触れておきたいひつじのあたま
絵に永く眠る兄妹梨熟れる
コートの内に きみが着ているものはなに 地上まで階段で上がった
白鳥とは殴られた後の静寂
コンタクトの上から 眼鏡をかけるのも 季節を忘れる練習なのか
包丁の寝てても立っている感じ
おかげさまお星さま 生きてきて よかった あの夜の歌にも
新ノート 匂いの中に 風光る