バルコニーで手紙の 下書き破り捨て その紙片を鳩が啄む
ミサイルが民主主義をつき崩す 空に無抵抗な雲雀飛ぶ
ともすれば脳に埋め込まれた 悔しさ映るかCTスキャン
少しだけ経度と緯度が違うだけ それだけで 雨のようなミサイルが降る
人はこれほど暖かくないと 火鉢を前に祖母がつぶやく
昼間うるさく夜は静かになった 重機見て滅びた恐竜の最期を思う
定年したら地平線まで散歩する その日来るまで近場ですます
健康になれとポテトサラダを 鳩にやり春の飢えを分かち合う
第六波、第七波と数えている 間にも鳥は海を渡る
春が来て時刻表が変わるように 少し歩幅を変えて歩く
テレビは内戦伝えてるけれど 問題はドアノブの軽さ
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